任天堂やソニーを脅かす米アップル-アイフォーンはもはやゲーム機か

【記者:Ragnhild Kjetland】

9月9日(ブルームバーグ):ドイツ人のマックス・バッチさん (22)はゲームをしたくなると、米アップルの多機能携帯電話「i Phone(アイフォーン)」を手に取る。

バッチさんは、ソニーの「プレイステーション・ポータブル(P SP)」や任天堂の「DS」といった携帯ゲーム機は使わない。ゲー ムをオンラインなどで楽しむために多機能携帯電話を使う人は増え ており、ゲーム専用の携帯機器の売り上げに影響を及ぼしている。

「携帯ゲーム機は持つほどのものではない」と話すバッチさん。 「アイフォーンがあるし、ゲームがしたくなればアップストアから ダウンロードすればいい」と説明した。バッチさんは携帯ゲームに 月約2ユーロ(約210円)を使っており、ドイツのケルンで8月に 開かれたゲーム見本市でPSPを試してみたという。

処理能力やグラフィックを改善させた多機能携帯電話は今や、 任天堂とソニーが独占していた市場に食い込んでいる。調査会社ア イサプライの8月の発表によると、ゲームができる携帯電話の出荷 台数は今年、前年比11.4%増の12億7000万台となる見込み。一 方、家庭用ゲーム機はほぼ変わらずの5230万台、携帯ゲーム機は

2.5%減の3890万台と予想されている。

アイサプライのリサーチャー、パメラ・トゥフェドジック氏は 「カジュアルなゲームスタイルが市場を支配するなか、アイフォー ンは従来型のDSやPSPを苦しめ始めており、これは今後も続く 公算が大きい」と分析した。アイサプライによると、携帯ゲーム機 の売上高は今年、50億-60億ドル(約4200億-5020億円)と、 ほぼ変わらない見通し。

またアップルのタブレット型コンピューター「iPad(アイ パッド)」も新たな脅威となっており、東芝やサムスン電子、リサー チ・イン・モーション(RIM)などが同様の端末開発を進めるな か、ゲーム機メーカーはさらなる競争激化に直面する可能性がある。

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