石炭「争奪戦」激化へ:アジアの鉄鋼需要増でM&A加速か-UBS

石炭資産の「争奪戦」が激化し、 鉄鋼メーカーや生産会社、電力会社による供給確保に向けたM&A(合 併・買収)が加速するとの見通しを、スイスのUBSが示した。アジア の需要拡大が背景にある。

UBSのアナリスト、グリン・ローコック氏は8日、シドニーで記 者団に対し、ホワイトヘイブン・コールやリバーズデール・マイニング などオーストラリアの企業が「参戦する」可能性があると指摘。「資産 争奪戦になるだろう」と述べた。

ブルームバーグが集計したデータによると、世界最大の石炭輸出国 である豪州では、今年に入って発表された石炭関連の買収の総額が67 億ドル(約5600億円)に上る。これは昨年全体の59億ドルを上回る。 中国の昨年の鉄鋼原料炭輸入は過去最高水準に達し、インドの発電用石 炭輸入も約2倍に増加した。

ローコック氏によると、鉄鋼メーカーは資産を保有する企業の株式 を取得することによってこれらの企業の独立性が保たれるようにしてい る。「石炭生産会社は自社への注目度を高めることを目指している」と の見方を示した。