レポ金利0.11%にやや上昇、資金余剰感が薄れる-日銀オペ需要は増加

短期金融市場ではレポ(現金担保付 債券貸借)金利がやや強含んだ。当座預金残高の縮小や国庫短期証券 (TB)発行に伴う資金手当ての需要などから、資金余剰感が薄れて いるためだ。

9日の東京レポレートは、2営業日後の13日に受け渡しされる翌 日物(スポットネクスト物)が前日比0.5ベーシスポイント(bp)高 い0.11%になった。市場では0.115%での資金調達も指摘された。14 日受け渡し分も0.11%近辺で推移している。

今週前半のレポは0.10-0.105%と、準備預金の付利金利0.1%に 比べて実質的な下限で推移していたが、TB3カ月物の発行日にあた る13日受け渡しの取引から資金需要が強まっている。

国内大手金融機関の資金担当者は、資金がだぶついていた状態か ら一転、調達の方が強くなっているという。背景には、当座預金残高 の縮小とTBの販売不振があるのではないかと指摘。日銀の金融調節 も予想ほど緩和的でないとみていた。

金融調節

9日の当座預金は14兆7000億円程度と、6月14日以来の低水準 になった。準備預金(除くゆうちょ銀)も11兆7000億円程度と1カ 月ぶりの水準で、8月30日の臨時の金融政策決定会合で決まった追加 緩和とは反対に、市場の資金量は縮小されている。

無担保コール翌日物が誘導目標0.1%を下回って推移する中、準 備預金の積みの進ちょく率かい離幅は平均対比プラス3%程度とおお むね順調なため、積み最終日の15日に向けて余分な資金を吸収するの が例月の金融調節のパターンになっている。

日銀は1日、新たに導入した6カ月物の新型オペ(貸付利率0.1%) を初めて実施した。3カ月物の同オペもたんたんと継続する中で、金 利入札方式の共通担保オペは減額されている。

午後に実施された全店共通担保オペ6000億円(9月10日-30日) は、前日の本店オペ(9月9日-27日)に比べて、最低金利が1bp 高い0.11%、平均金利も0.5bp高い0.110%に強含んだ。通知額の7 倍近い4兆1797億円の応札が集まった。

3カ月物の新型オペ8000億円(9月13日-12月6日)の応札倍 率は4.91倍と前回の4.23倍から上昇し、8月17日以来の高水準にな った。金融機関の需要が強いほど低くなる案分比率は前回の23.6%か ら20.4%まで低下し、これまでの上昇傾向から反転した。

TB

また、前日に実施されたTB3カ月物入札では、落札利回りが3 週連続で0.11%を下回ったものの、前週に比べて銀行の買いが減った との指摘もあり、入札後に0.11%まで売られた。この日は0.11%が買 い気配となっている。

6日に入札が実施されたTB6カ月物も一部銀行の落札観測が指 摘されていたが、落札利回りが0.11%を下回ったことで大方の投資家 は買いに慎重。証券会社も利回りを上げて売りづらくなっていると指 摘され、在庫を抱えている可能性がある。

東短リサーチの寺田寿明研究員は、13日のTB3カ月物の発行日、 21日の国債決済集中日を控えて、レポ金利は下がりづらくなる可能性 もあるという。21日は国債が大量償還されるが、9月中間決算期末を 控えて償還資金が一部の金融機関に偏在しやすい面もある。

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