07年以来最大の米銀買収ブーム到来か、大手は静観もPNCは標的物色

米銀USバンコープとPNCファイ ナンシャル・サービシズ・グループは、2007年以来最大の銀行買収 ブームのけん引役となる可能性がある。一方で業界大手は今回、静観 するしかなさそうだ。

ゴールドマン・サックス・グループによると、銀行の融資残高は 08年10月以降10%減少し、35年余りで最大の落ち込みとなってい る。このため、銀行は手つかずの融資資金や余剰資金を抱えており、 業界の出遅れ組には再編の機が熟していると、KBWやロッチデー ル・セキュリティーズ、クレジットサイツは指摘している。買収の標 的となり得る銀行にはキーコープやサントラスト・バンクス、リージ ョンズ・ファイナンシャルが含まれているという。

買い手側の銀行は、バンク・オブ・アメリカ(BOA)などの4 大米銀と買収で競い合う必要はなさそうで、価格は抑えられる見込み。 BOAやJPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴの大手3行は それぞれ米国の預金量シェアが約10%またはそれを超える水準にあ り、当局による買収審査で許容される最大限に達しているためだ。ま た、シティグループは資産売却を進めている。銀行買収ブームは4大 米銀不在により、USバンコープやPNCなど大手地銀の独壇場にな るとみられる。

KBWのアナリスト、クリストファー・マクグラティ氏は「これ らの銀行にとっては、より取り見取りだ」と述べ、銀行業界が比較的 安定したため昨年よりも今の方が買収を仕掛ける公算は大きいと分析 した。

USバンコープやPNC、BB&Tなどの経営者らは既に買収を 実施済みだが、さらなる標的を探していると述べている。商業銀行の 預金量で5位のUSバンコープは信用危機が始まって以来少なくとも 10行を買収。PNCはナショナル・シティー買収で同6位に浮上した。

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