米社債保証コスト低下、欧州危機への懸念緩和で-CDS取引

8日のクレジット・デフォルト・ス ワップ(CDS)市場では、米企業の社債保証コストが低下。欧州債 務危機が悪化するとの観測が後退する中で、株高に反応した。

マークイット・グループによれば、北米企業の信用リスクの指標 であるマークイットCDX北米投資適格指数(シリーズ14)のスプレ ッドは、ニューヨーク時間午後5時4分(日本時間9日午前6時4分) 現在、1.7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて105.3 bp。スプレッド低下は通常、投資家心理の改善を意味する。

S&P500種株価指数は前日の下げの一部を回復。信用市場のト レーダーの間では、欧州政府の債務問題が深刻化するとの見方が弱ま った。ポルトガルが実施した国債(2021年償還)入札では、応札倍 率が前回入札を上回った。

クレジット・デリバティブズ・リサーチのチーフストラテジスト、 ティム・バックシャル氏は、国債需要を支えているのは欧州各国の中 央銀行であり、懸念後退は一時的なものにすぎない可能性があるとみ ている。同氏は「本格的な地合い改善というよりは中休みのようだ」 と述べた。

CMAによれば、ゴールドマン・サックス・グループやシティグ ループなど米金融機関の社債保証コストが低下。前日は4週間ぶりの 大幅上昇を演じていた。ゴールドマンのCDSスプレッドは4.5bp 低下の152bp。シティは175.2bpと、3.4bp低下した。

マークイットによると、投資適格級の欧州企業125社で構成する マークイットiTraxx欧州指数のスプレッドは0.6bp低下の 109bpだった。