米大統領:景気回復は「痛々しいほど鈍い」-中間層減税訴え

オバマ大統領は8日、1930年代以 来最悪の米リセッション(景気後退)の一因となった「欠陥政策」を 依然主張しているとして共和党を批判し、米国には富裕層向け減税を 延長する財政的余裕がないと指摘した。

オハイオ州パルマで演説したオバマ大統領は、景気回復の進展ペ ースが「痛々しいほど鈍い」と認識していると述べ、富裕層に増税す ると同時に企業や中間所得層を対象に減税を実施する法律の成立を議 会に求めた。大統領はさらに、こうした政策への反対派は米国が抱え る問題の解決策を打ち出しておらず、政治ゲームに興じていると批判 した。

また、輸送インフラの補修・建設への500億ドル(約4兆2000 億円)投資や、研究開発投資の税控除恒久化、設備投資の一括償却容 認についても議会に支持を求めている。

オバマ大統領は「国民はいら立ち、怒り、そして将来に不安を抱 いている」と述べ、「私にはそれが理解できる。そして選挙戦におい て、対抗陣営にとって最も安易な戦略が選挙当日までこの恐怖や怒り に乗じることだということも理解している」と続けた。

大統領が打ち出している富裕層向け減税を年末で失効させる方針 は選挙年に当たる今年、景気と財政赤字問題に焦点を絞った選挙運動 で上下両院での過半数議席獲得を目指す共和党との争点となっている。

大統領は中間選挙に言及し、8月24日に米経済に関する講演を 行ったジョン・ベイナー下院共和党院内総務(オハイオ州)を批判。 「ベイナー氏から新たな政策は示されていない」とした上で、「富豪 に一段の減税、大企業にさらなる規制緩和という、そもそも現在の混 乱を招いた考え方と変わらない政策を」示したと指摘した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE