欧州の中銀がギリシャ、アイルランド、ポルトガル債購入

欧州の複数の中央銀行が、ギリシ ャとアイルランド、ポルトガルの国債を購入した。取引にかかわった トレーダーが明らかにした。

トレーダーが銀行の取引内容を公表できないとして匿名を条件に 述べたところによると、中銀は8日に、年限5年と10年などの各国 国債を約1000万ユーロ(約10億6400万円)ずつ購入した。欧州 中央銀行(ECB)の報道官は電話取材に対してコメントを控えた。

モニュメント・セキュリティーズのロンドン在勤ストラテジスト、 マーク・オストワルド氏は「当局者は中銀がまだそこにいるというこ と、市場から立ち去ってはいないことを市場参加者に思い出させよう としている」とした上で、「影響は限定的だが、放置すればスプレッ ドはさらに拡大するだろう」と話した。

ユーロ圏の一部の国の財政と域内の銀行の財務健全性への懸念が 再燃し、ギリシャとアイルランド、ポルトガル国債のドイツ債との利 回り格差は過去最大付近に高止まりしている。

ECBが公表した先週の購入額は1億7300万ユーロ。5月に購 入を開始した最初の週は165億ユーロだったが、7月2日終了週以降 は10億ユーロを超えていない。