景気敏感、中国関連買いどき探る、日本株年末反転も-独アリアンツ

独アリアンツの資産運用部門である RCMジャパンの寺尾和之最高投資責任者は、日本株の買いのタイミ ングを探っている。目先は景気減速懸念などで弱含むが、政策期待か ら下値は限定的と予想。年末ごろから相場反転の可能性があるという。 注目するのは、これまでの下げを主導した自動車など景気敏感株、金 融引き締め策が成功した中国に関連する銘柄だ。

寺尾氏が7日、ブルームバーグとのインタビューで述べた。「投資 家は楽観的になり過ぎていただけに、景気が下方局面にある中、目先 の相場は下落しやすい」と指摘。パソコンなどの生産調整や円高の悪 影響、エコカー購入補助金制度の終了などの要因を挙げ、「放っておけ ば相場は下がる環境だ」と言う。

もっとも、現水準から大きくは売り込まれないとの見方。「東証1 部のPBR(株価純資産倍率)は1倍程度とバリエーションが割安な 上、相場がこれ以上下落すると、日米で政策期待が高まる。国内では 一段の金融緩和の実施、米国はブッシュ減税の継続など、日米で対策 が出てくる可能性が高い」と、寺尾氏は指摘する。

ただ、相場の上昇転換は年末以降と寺尾氏は見ている。「2009年 はパソコンやテレビの需要などが循環的に良かったが、足元は生産調 整に入っており、息切れしている」ためだ。しかし、「年末あたりには 調整の動きが一巡し、マーケットを押し上げる力になろう」と予想。 また、来年は米国大統領選挙の前年で、「財政拡大による米景気期待も 次第に出てきそう」とし、景気敏感株中心に戻りを試すと読んでいる。

このほか注目する業種は、海運や鉄鋼、商社などの中国関連株だ。 「中国は金融引き締めを実施し、バブルつぶしに成功した。中国は成 長段階に依然としてあるため、政策的に抑制がなくなれば、相場は戻 って来るだろう」と寺尾氏。ブルームバーグ・データによると、中国 の上海/深センCSI300指数の年初来パフォーマンスは8日までで マイナス16.6%。同期間のMSCIワールド指数は4%安、TOPI Xは9.5%安だった。

目先の日本株相場は下落が予想されるため、買い出動には慎重だ が、「景気の二番底懸念が高まり、相場がそれを織り込みに行けば、そ こが買いのタイミングになるだろう」と、寺尾氏は話していた。