自動車部品株売られる、エコ補助金終了その後を警戒-円高も足かせ

独立系部品メーカーのニッパツ(日 本発条)が東証1部下落率上位に入るほか、デンソー、アイシン精機 など自動車部品株が総じて下落。自動車販売の回復を支えてきたエコ カー補助金制度が予算到達で打ち切られる可能性が高まったほか、足 元の円高加速もあり、下期以降の業績を警戒する売りが広がった。

関連株の値動きは、ニッパツ株一時前日比5.4%安の703円と続 落。デンソーが3.8%安の2283円、アイシン精が3.5%安の2221円、 TPR(帝国ピストンリング)が5.1%安の582円、プレス工業が5.4% 安の262円、豊田自動織機が3.3%安の2112円、NOKが4.2%安の 1303円、豊田合成が4%安の1778円、エクセディが5.3%安の2493 円など。完成車メーカーも、東証1部売買代金上位でトヨタ自動車、 ホンダ、日産自動車などがそろって安い。

独立系調査会社ティー・アイ・ダヴリュの高田悟シニアアナリス トは、完成車メーカーが補助金切れの影響、為替、原材料価格など不 透明要因の多い下期の計画を立てる時期に、円高やエコカー補助金の 今週末の終了を伝える報道などが、「心理的に影響を与えた」可能性を 指摘した。中でも、下落率上位に入るニッパツについては、「国内生産 の見通しを強気に見がちで、またHDD事業も後半の世界経済の失速 を懸念し、目先が悪く在庫が積み上がっているというシナリオは立ち やすい」と分析している。

経済産業省は7日、自家用自動車を対象とした環境対応車への買 い換え・購入に対する補助制度で、6日に約116億円の申請を受理し、 同日時点の申請受理金額は総額約5735億円、予算残額は約102億円に なったと発表した。9月30日が期限だったが、予算超過時には申請受 付を終了するとしている。共同通信が8日伝えたところによると、経 済産業省の近藤洋介政務官は衆院委員会の答弁で、エコカー補助金の 制度について「きょう、あすぐらいには終了する形になる」と述べた。

日本自動車販売協会連合会が1日に発表していた8月の登録者販 売台数は前年同月比47%増の29万789台と13カ月連続で増え、伸び 率は補助金制度の駆け込み需要が発生し、38年ぶりの大きさだった。 こうした業界環境下で自動車部品企業も今期業績は回復を見込んでお り、ニッパツは2011年3月期の連結営業利益予想を前期比49%増の 280億円と計画している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE