バークレイズの次期CEO人事、英銀行の分割ないとの自信の表れか

英銀バークレイズによるロバー ト・ダイアモンド社長の次期最高経営責任者(CEO)指名は、商業 銀行と投資銀行への分割を英政府から余儀なくされることはないとみ る同行の自信の表れだとアナリストらは指摘する。

ダイアモンド氏(59)は、その報酬の大きさから4月に当時のマ ンデルソン英民間企業担当相から、銀行業の代表者として「受け入れ られない」と批判されたが、来年3月末にジョン・バーリーCEO (54)の後任に就く。

メディオバンカのアナリスト、クリストファー・ウィーラー氏は 「ダイアモンド氏の人事は、バークレイズが予期しない新規制という 点で最悪の事態を切り抜けたことにいかに自信を持っているかを示し ている」と語り、「会社が分割される事態は起きないとかなり確信し ているはずだ。さもなければ、次期CEOに指名しないだろう」と述 べた。

ダイアモンド氏は、バークレイズの投資銀行事業の中心人物。今 度は英銀3位の同行全体の責任を負うことになる。そうした中でオズ ボーン英財務相は、米国のいわゆるボルカールールが提案した銀行の リテール(小口金融)部門と投資銀行業務の切り離し実施を保守党と 連立政権を組む自由民主党から迫られている。

財務省担当分野に関する同党スポークスマン役のマシュー・オー クショット議員は次期CEOに決まったダイアモンド氏について、 「賭け事には非常に長けているのだろうが、世界有数の銀行を経営す るべきではない」と批判。「今回の人事で銀行を分割してリスクを軽 減していく必要性が本当に浮き彫りになった」と強調した。

英財務省の報道官は、同議員の見解はあくまで個人的なもので、 連立政権の認識ではないと説明。キャメロン英首相のスポークスマン、 スティーブ・フィールド氏も7日に記者団にダイアモンド氏のバーク レイズでの人事は「完全に同行取締役会の決定事項だ」と述べた。