【個別銘柄】輸出、銀行、自動車部品、イビデン、大幸、FTSE入替

株価変動材料の出た銘柄の終値は以 下の通り。

輸出関連株:トヨタ自動車(7203)が前日比2.1%安の2875円、 ソニー(6758)が2.2%安の2458円など。米国の景気減速懸念が強い ほか、欧州ソブリン債問題も再燃したため、投資家のリスク回避姿勢が 鮮明化、ドル・円相場は1ドル=83円台前半と、約15年ぶりの円高・ ドル安水準となった。円高による収益への悪影響が警戒された。

大手銀行株:みずほフィナンシャルグループ(8411)が2.3%安の 130円、三井住友フィナンシャルグループ(8316)が2.3%安の2509円 など。バーゼル銀行監督委員会が、国際的に活動する銀行に対する新し い自己資本規制の柱「狭義の中核的自己資本比率」を実質7%以上とす る方向で最終調整に入ったと、8日付の日本経済新聞朝刊が報道。規制 強化を懸念する売りが優勢となった。

自動車部品大手:ニッパツ(5991)が3.9%安の714円、デンソー (6902)が2.8%安の2307円など。自動車販売の回復を支えてきたエ コカー補助金制度が予算到達で30日の期限前に打ち切られる見通しと なったほか、足元の円高加速もあり、下期以降の業績を警戒する売りが 広がった。共同通信が8日伝えたところによると、経済産業省の近藤洋 介政務官は衆院委員会で、エコカー補助金制度について「きょう、あす ぐらいには終了する形になる」と述べた。

ユニ・チャーム(8113):3.2%安の9470円。ユーロ円建て取得条 項付転換社債型新株予約権付社債(CB)を2本発行し、最大805億円 を調達すると7日に発表。大和証券キャピタル・マーケッツ金融経済研 究所によると、時価総額比で約13%の資金調達になる。同証では、 「1割強の株式希薄化を正当化するようなさらなる成長戦略の提示が求 められよう」と指摘、現状「1(買い)」としている投資判断は見直し を含め検討する、とした。

アンリツ(6754):6.6%安の482円。一時477円と7月29日以来 の安値を付けた。2015年満期のユーロ円建てCBを100億円発行する と7日に発表。CB発行に伴う発行済み株式総数に対する潜在株式比率 は12%となり、将来の1株価値希薄化などが警戒された。

イビデン(4062):6.8%安の2105円。バークレイズ・キャピタル 証券は7日付で、世界のパソコン販売高の伸び率が従来予想より低くな る見通しと判断、円高によるフリップチップパッケージ事業の下振れも 考慮し、投資判断を「オーバーウエート」から「イコールウエート」に 下げた。新しい目標株価は2320円。同証が同じく格下げした新光電気 工業(6967)も4.9%安の907円。

大幸薬品(4574):9.1%安の1215円と急反落。多くの抗生物質に 耐性がある多剤耐性菌の感染拡大懸念を背景に、朝方は除菌剤を扱う同 社株に資金が集まったが、一般消費者向けの同社製品が病院内感染の予 防用に使用される可能性は非常に低いとの見方が広がり、午後は一転し て売りが優勢となった。

電通(4324):2.8%安の1968円。8月の単体売上高は前年同月比

4.4%減の936億円となった。テレビは同6.6%増の459億円となった が、新聞、雑誌、マーケティング・プロモーションなどが低迷、全体の 足を引っ張った。

池田泉州ホールディングス(8714):8.7%高の138円で、東証1 部上昇率2位。インデックスの作成・管理で世界大手のFTSEが7日 に公表したジャパン・リージョナル・インデックスの定期見直しで、同 社株など6銘柄を新たに採用、同指数への連動を目指すパッシブファン ドの買い需要などが期待された。追加銘柄ではロート製薬(4527)が

2.6%高の1053円、パーク24(4666)が2.2%高の931円。除外銘柄 では武富士(8564)が6.8%安の179円、住商情報システム(9719)が

5.3%安の1259円とそれぞれ大幅安。

ハイデイ日高(7611):2%高の1112円。主力ラーメン店の売り 上げが堅調に推移、11年2月期の単独営業利益が前期比5割増の35億 円程度になりそう、と8日付の日経新聞朝刊が報道。会社側は、当社が 発表したものではないとのコメントを発表、9月30日に3-8月(上 半期)決算を公表するとしている。

貴金属リサイクル関連:松田産業(7456)が2.2%高の1285円、 アサヒホールディングス(5857)が2%高の1603円。株安などで代替 投資先として金の需要が高まり、7日のニューヨーク商業取引所(NY MEX)COMEX部門の金先物12月限は前日比0.7%高の1オンス =1259.30ドルで終了、終値ベースで過去最高値となった。金相場高騰 が貴金属回収事業の拡大など企業収益にプラスに働くとみられた。

ピクセラ(6731):3%高の272円。想定以上の円高で為替差損が 計画を下回る見通しとなったため、10年9月期の連結経常利益予想を 上方修正、従来比36%増の2億5400万円を見込むと7日に発表した。 収益改善を好感した買いが優勢。

ジャストシステム(4686):9.6%高の240円。一時は23%高と、 4月5日(25%高)以来、約5カ月ぶりの日中上昇率を記録した。同社 とカスペルスキー(東京・千代田区)は17日から、インターネットか らのあらゆる脅威に対抗するための機能強化に加え、未知の脅威からリ アルタイムで保護する新機能を搭載した総合セキュリティソフトを発売 すると7日に発表した。

SMK(6798):1.6%高の375円。発行済株式総数の2.7%に相 当する200万株、金額にして8億円を上限に自社株買いを行うと7日に 発表、株式需給の改善などが期待された。取得期間は9日から11月30 日まで。

東洋水産(2875):2.6%高の1855円。シティグループ証券は、北 米即席めん事業の売上高が第3四半期以降、プラス転換すると想定、7 日付で投資判断を「2M(中立/中リスク)」から「1M(買い/中リ スク)」に引き上げた。新しい目標株価は2600円。

アスカネット(2438):8.2%高の5万3000円。発行済株式総数の

2.34%に相当する1000株を上限に自社株買いを行うと前日発表、株式 需給の改善が期待された。業績も順調で、5-7月(第1四半期)の単 独純利益は前年同期比19%増の1億100万円に回復。個人向け写真集 事業の粗利益が拡大した。

丸一鋼管(5463):2.2%高の1700円。発行済株式総数の0.5%に 相当する50万株、金額にして10億円を上限に自社株買いを行う。取得 期間は8日から17日まで。

岩崎通信機(6704):2.9%安の67円。企業の設備投資抑制傾向が 長引いている上、最近の円高基調もあり情報通信事業が低迷、4-9月 (上半期)の連結純損失は6億5000万円となる見込み。前回予想の3 億円から赤字幅が拡大する。前年同期は20億円の赤字。