ギリシャ:債務隠しに利用の金融取引、依然詳細公表せず-EU当局者

ギリシャは1100億ユーロ(約11 兆7000億円)の救済融資を受け入れて4カ月経った後も、債務隠し に利用した秘密の金融取引の詳細をまだ公表していない。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)の責任者、ウォルタ ー・ラデルマッハー氏は2日、ルクセンブルクのオフィスでインタビ ューに応じ、「実際の資料を見ていない」と述べた。ユーロスタット が最初に資料の提出を要請したのは2月だ。

ラデルマッハー氏は、ユーロスタット職員が今月、不透明な契約 で隠された債務の全容について「信頼に足る数字」をまとめるためギ リシャを訪問し、その際にあらためて厳しく対応すると指摘。「新し い局面を迎える」と述べた。

同氏によると、ユーロスタットが2008年に各国に報告を求めた 後で、こうした複雑なスワップ契約の利用について正確な情報を伝え ていないのは、ユーロ参加国でギリシャだけだ。ユーロスタットに提 出された情報に基づいた個々の契約件数でも、ギリシャの締結分がユ ーロ圏で最も多かった可能性が高い。ギリシャは昨年の公的債務残高 の水準が国内総生産(GDP)比115.1%と、ユーロ圏で2番目に高 かった。

ユーロ参加国の財政赤字基準などを設定した1996年の会合で議 長国だったアイルランドのクイン元財務相は「ギリシャは疑問の余地 なく大罪を犯した」とし、「罰せられるに値し、すでに厳しく罰せら れていると思う」と述べた。