7月経常黒字額は前年同月比3カ月ぶり増加-貿易黒字拡大

7月の日本の経常収支黒字額は前年 同月比で3カ月ぶりに増加した。輸出が堅調に推移し、貿易収支の黒 字額が大幅に拡大したことが主因。一方で、円高や金利低下などを背 景に海外への直接投資や証券投資からの収益を示す所得収支は13カ 月連続で黒字幅が減少した。

財務省が8日発表した7月の国際収支状況(速報)によると、海 外とのモノやサービスの取引状況を示す経常収支は前年同月比

26.1%増の1兆6759億円の黒字となった。このうち、貿易収支の黒字 額は同110%増の9161億円と2カ月連続で拡大。所得収支は黒字を維 持しているものの、黒字幅は同17.7%減少した。

貿易収支の内訳を見ると、輸出が前年度比24.7%増の5兆6633 億円と8カ月連続で増加。輸入は15.7%増の4兆7472億円と7カ月 連続で増加した。ブルームバーグ・ニュースによるエコノミスト調査 では、7月の経常収支の予測中央値は1兆5346億円の黒字だった。

2008年9月のリーマン・ショック後に急減速した輸出は昨年末か らアジア主導で回復したが、今年2月以降、伸び率は縮小傾向にある。 世界経済の先行き不透明感から円高に歯止めがかからない一方で、世 界的に金利が低下しており、輸出の減速や投資収益の減少など、日本 経済への影響が懸念されている。

みずほ総合研究所の徳田秀信エコノミストは3日付のリポートで、 「円高や世界的な低金利を背景に、所得収支黒字は減少する一方で、 貿易黒字が大幅に増加する」と指摘、経常黒字は3カ月ぶりに前年を 上回ると予想していた。

7月の経常収支を前月比(季節調整済み)でみると、黒字額は1 兆4636億円。貿易収支は8923億円の黒字。

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