みずほFG:アジア強化へ銀行の買収検討-現地採用も170人

みずほフィナンシャルグループは、 アジア事業の強化に向け、現地銀行の買収などを検討している。戦略に 合致すれば1000億円規模まで投資する方針だ。地元ビジネスに詳しい 専門家ら170人程度も来年3月までに現地で採用する。人、モノ、カネ を重点配置し、他邦銀との競争が激しいアジアで攻勢を強める。

みずほコーポレート銀行(CB)で国際業務を率いる林信秀常務執 行役員(53)はブルームバーグ・ニュースとのインタビューで、「資本 の確保などの宿題は相当こなした。これからは攻めに転じる」と表明。 「規制で一気にはいかないだろうが目指す出資比率は51%以上」とし、 子会社化を念頭に買収や出資先を探っていることを明らかにした。

買収について林常務は「1000億円規模ではいろいろ検討している」 と述べ、1件当たりがその規模の案件でも「いい話なら否定しない」と 言及。具体的には中国、インド、東南アジアで投資銀行業務を展開する 商業銀行グループなどへの出資を検討中だ。みずほCBでは連結粗利益 の海外比率を現在の30%から2012年度までに40%に増やす方針だ。

みずほでは07年の韓国・新韓銀行(約400億円)と中国・中信銀 行(約60億円)以降、アジア投資を2年以上実施していない。一方で 08年以降は三井住友が印コタック・マヒンドラ銀行(約260億円)や韓 国、香港などの金融機関に、三菱UFJもシンガポールの証券大手に出 資するなど、アジアの投資戦略を強化している。

米国は「法人中心」

日本の国内総生産(GDP)は4-6月に初めて中国に抜かれるな ど経済の国際的地位が下がりつつある。こうした中でも林常務は、世界 展開を視野に入れるアジアの新興企業の業務に、環境技術などで日本企 業が絡むケースは出てくるとみている。その際、「資本政策や企業買収 などに絡んでいく。他社との差別化が図れる」と自信を示した。

一方、米国戦略について林常務は「法人が中心だ」と強調。銀行買 収の「優先順位は高くない」と述べ、米地銀買収に興味を示す三井住友 や三菱UFJとは一線を画す姿勢を示した。みずほは3メガで最初に銀 行・証券兼営の自由度が高まる米金融持ち株会社(FHC)の資格を取 得した。

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