米ナスダックの新規上場株、S&P500種下回るリターン-史上初

米ナスダック市場の新規株式公開 (IPO)株のパフォーマンスが、記録上初めてS&P500種株価 指数を下回っている。過去10年間は毎年、同指数の2倍以上のリタ ーンを挙げていた。

中国の医療機器メーカー、徳海爾医療や医薬品開発の米アンセ ラ・ファーマシューティカルズなど今年ナスダックでIPOを実施 した43銘柄に同額の資金を上場時に投じた投資家は、これまでのリ ターンがマイナス5.2%と、S&P500種のマイナス3.5%より悪 い。ブルームバーグの集計データが示した。1999-2009年にナス ダックに上場したインターネット検索最大手グーグルやオンライン 旅行会社プライスライン・ドット・コムなどのリターンは、S&P 500種を年間平均42ポイント上回っていた。

ナスダックの新規上場企業の成長ペースは割高なバリュエーシ ョン(株価評価)を正当化できるほど速くないと、ノートルダム大 学メンドーザ・カレッジ・オブ・ビジネスのティム・ローラン教授 (金融学)は指摘している。

ブルームバーグのデータによると、ナスダックのIPO銘柄の 平均リターンは過去10年間毎年、S&P500種とナスダック総合指 数を上回った。弱気相場でハイテク株が大幅安となった2000-02 年にも、プラスのリターンを確保した。

次のグーグル

今年これまでの米ナスダック市場では、IPO株43銘柄のうち 32銘柄の株価が上場後に下落。ニューヨーク証券取引所(NYSE) のIPO株が平均1.5%上昇しているのとは対照的だ。

また、プライベートエクイティ(未公開株、PE)投資会社が 出資するIPO企業6社の株価が軒並み下落しており、今年これま での平均リターンはマイナス24%と、出資を受けていないIPO企 業のプラス2.1%を下回っている。

ローラン教授は「IPO株に投資する時には、次のグーグルを 探すようにしている」と語った上で、ナスダックのIPO株は「将 来が有望な若い企業のはずで、過去の最先端企業を挙げる場合もそ のような若い企業ということになるが、今はそうした企業が存在し ていない」との見方を示した。

-With assistance from Nikolaj Gammeltoft and Lee Spears in New York. Editors: Daniel Hauck, Chris Nagi.

--* 参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 柴田 広基 Hiroki Shibata +81-3-3201-8867 hshibata@bloomberg.net Editor:Keiko Kambara 記事に関する記者への問い合わせ先: Michael Tsang in New York at +1-212-617-3277 or mtsang1@bloomberg.net. 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Daniel Hauck at +1-212-617-1697 or dhauck1@bloomberg.net.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE