8月の銀行貸出は前年比2.0%減、特殊要因調整後は1.7%減

日本銀行が8日発表した貸出・資 金吸収動向等によると、8月の銀行貸出平均残高は前年同月比2.0% 減、銀行・信金計の貸出平均残高は同1.9%減、貸出債権の償却や流 動化など特殊要因を調整した銀行貸出平均残高は同1.7%減だった。

日銀が同時に発表した8月の通貨供給量「マネーストック統計」 によると、代表的指標である「M2」の平均残高は前年比2.8%増加 し、ゆうちょ銀行などの預貯金を加えた「M3」は同2.1%増加した。

日銀は8月の金融経済月報で「企業の運転資金需要、設備資金需 要とも後退しているほか、一部にこれまで積み上げてきた手元資金取 り崩しの動きもみられている」と指摘した。JPモルガン証券の足立 正道シニアエコノミストは「企業のキャッシュフローが潤沢にある中、 銀行貸し出しの減少は当面続くだろう」としている。

日銀は6日、成長基盤強化を支援するための新貸出制度の第1弾 となる金融機関向けの貸し出しを実施。47の金融機関に対して総額 4625億円が供給された。バークレイズ・キャピタル証券の森田京平チ ーフエコノミストは「同制度の活用は銀行貸し出しにとってはプラス 要因となるだろう」としている。