トリシェ総裁:ECBは依然として慎重-4~6月高成長でも

欧州中央銀行(ECB)のトリシェ 総裁は、4-6月(第2四半期)のユーロ圏の力強い経済成長に伴い 成長率予想を引き上げた後も、ECBが「依然として慎重」であるこ とを明らかにした。

同総裁は7日の米経済専門局CNBCとのインタビューで、「4- 6月の成長は良好な結果となったが、勝利宣言はしない」と述べ、E CBは「極めて慎重かつ注意深い姿勢を維持している」と語った。

ECBは先週、ユーロ圏16カ国の2010年の経済成長率が約1.6%、 11年は約1.4%との見通しを示した。従来予想はそれぞれ1%と1.2% だった。トリシェ総裁は新たなリセッション(景気後退)の可能性に ついて、「直近の見通し、特に4-6月の実績とECBによる予想の上 方修正で、景気の二番底の可能性は低下したとの見解を述べるに至っ た」と語った。

また、欧州と米国の銀行資本は「増強」が必要だと指摘。同総裁 は先週、緊急措置として導入した市中銀行への無制限の資金供給を 2011年に入ってからも継続すると表明。米国の減速がユーロ圏の回復 を脅かす中で、危機対応モードを維持した。