ギリシャ・ナショナル銀:2980億円調達を計画-資本増強と事業拡大で

ギリシャの銀行最大手、ギリシャ・ ナショナル銀行(NBG)は28億ユーロ(約2980億円)を調達する 計画だ。資本増強に加え、ギリシャ国内と欧州地域で事業を拡大する 能力を高めることが目的。

NBGは既存株主に対し、1株当たり5.2ユーロで計1億2140 万株の新株を割り当て、6億3100万ユーロを調達する。また、転換社 債の発行で11億8000万ユーロを調達する。同行が7日に電子メール で配布した資料によると、この発行は10月末までに完了する。

発表資料によれば、同行はさらに、トルコを拠点とする傘下フィ ナンスバンクの少数株を売却するが、持ち分比率は75%以上を維持す る。中核的自己資本(Tier1)比率は6月末時点の10.7%から

14.6%に上昇する。

タムバカキス最高経営責任者(CEO)は発表資料で、「われわれ の中核市場のマクロ経済状況に対する賢明な対処として財務強化を積 極的に進めており、当行の戦略的選択肢を拡大する」と言明。「われわ れの資本計画は、リスクと資本の管理への保守的かつ積極的なアプロ ーチだ」と説明した。

ギリシャ政府が5月の1100億ユーロ規模の緊急支援と引き換え に財政緊縮策を実施するなか、同国の銀行は貸倒損失の急増や融資縮 小の可能性に直面している。NBGは利益の拡大でトルコのフィナン スバンクなど海外事業に依存している。

7日のアテネ株式市場でNBGは7.1%安の10.40ユーロで引け た。保有するギリシャ国債の評価損計上を余儀なくされるのではない かとの懸念が高まるなか、年初来では42%下げており、時価総額は約 63億ユーロに縮小した。