バーゼル委の破たん費用分担案は調達コスト引き上げ-JPモルガン

バーゼル銀行監督委員会は、金 融機関が救済措置を受けた場合、そのコストを優先債保有者も負担 するという案を提示しているが、同案が実際に導入されると銀行の 資金調達コストは上昇するとみられている。JPモルガン・チェー ス のアナリストが指摘した。

監督当局は、金融機関を破たんの危機から救うために必要なコ ストを投資家にも負担させる方策を模索している。バーゼル銀行監 督委は、危機に陥った際には株式に転換する転換社債の発行や優先 債権者には損失の引き受けを課すなど、あらゆる対策を検討してい る。

JPモルガンのロンドン在勤クレジットアナリスト、ロベル ト・ヘンリケス氏は、「バーゼル銀行監督委の提案はデフォルト(債 務不履行)を引き起こさずに、債務構造の広範に及ぶ範囲で損失を 共有することを目的としている」と述べ、「今回の構想は、金融機 関の事業が継続するとの考えを基に救済コストを社内で賄うとい うものだ」と指摘した。