欧州債:独10年債続伸、リスク回避で周縁国債とのスプレッド拡大

欧州債市場ではドイツ10年債 相場が続伸。一部金融機関が債務危機の克服で困難に直面している との懸念から、域内で最も安全とされるドイツ国債に対する需要が 高まった。

独10年債利回りは約2週間ぶりの大幅低下となった。米紙ウ ォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、7月に結果が公表さ れた欧州連合(EU)による銀行のストレステスト(健全性審査) で、一部金融機関が高リスク国の国債の保有を少なめに報告してい たと伝えたことが背景にある。この日発表された7月のドイツ製造 業新規受注 は予想に反して減少し、同国の景気回復が勢いを失い つつあることを示唆。株価を示すMSCI世界指数は5営業日ぶり に低下した。

クレディ・アグリコルCIBの金利ストラテジスト、ピータ ー・チャットウェル氏は、「ユーロ圏の銀行の財務状況の健全性を めぐる懸念でリスク回避の動きが強まった。逃避資金がドイツ国債 に流れた」と語った。

ロンドン時間午後4時34分現在、ドイツ10年債利回りは前 日比7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.26% となった。同国債(表面利率2.25%、2020年9月償還)価格は

0.65 ポイント上げ99.90。2年債利回りは6bp低下し0.56%。

周縁国債のスプレッド

この日のユーロ圏周縁国の国債とドイツ国債のスプレッド(利 回り格差)は拡大した。スペイン10年債利回りの独10年債に対 するスプレッドは6bp拡大し180bp。ギリシャ10年債のスプ レッド は32bp拡大の946bpと、欧州中央銀行(ECB)と欧 州連合(EU)がユーロ圏支援策を打ち出した前営業日の5月7日 以降の最大となった。

アイルランド10年債の独10年債とのスプレッドは30bp広 がり373bpと、終値ベースとしてはブルームバーグがデータ集計 を開始して以来の最大を記録した。ポルトガル10年債と独10年 債との利回り格差は前日から22bp拡大の355bpに達した。こ れは1997年以降の最大。

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