米住宅危機予想したバーリー氏:農地や金、小さなハイテク企業に投資

米住宅市場の危機を予想したことで 知られる元ヘッジファンド運用担当者、マイケル・バーリー氏は、農 地や小さなテクノロジー企業、金に投資している。独自の投資先を探 し、ドルの一段安に備えている。

39歳の同氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、 「農業用水が近くにある生産性の高い農地が将来、非常に貴重になる と考えている。相当額の資金をこれにつぎ込んでいる」と話す。イン タビューはニューヨーク時間7日午前に放映される。

サイオン・キャピタルを率いていたバーリー氏は2005年初め、 ウォール街の金融機関に対しリスク高い住宅ローンを裏付けとする証 券の相場下落を見越したクレジット・デフォルト・スワップ(CDS) を組成するよう促した。

マイケル・ルイス氏の著書「世紀の空売り」(原題:ザ・ビッグ・ ショート)によれば、借り手のデフォルト(債務不履行)に伴い、こ の戦略は的中し、同氏の顧客だった投資家は2000-08年に資金を5 倍以上に増やしたという。

バーリー氏は08年にファンドを閉鎖。今は自己資金を運用して いるが、多くの取引や資産クラスが絡み合い、独自の投資対象を見つ けるのは難しいと語る。「市場と共に単純に上がったり下がったりす るだけでない投資対象を見つけることに興味がある」と言う。

同氏によれば、大口投資家や政府当局者は大手企業を重視してお り、中小企業に投資の好機を見いだすことは可能だ。特に小規模なテ クノロジー企業に興味があるとし、「アジアの小さな企業が無視され ている。幾つかの非常に割安な企業がある」と話す。

金投資

バーリー氏は、世界各国・地域の中央銀行が債務を増やし、自国 通貨の価値を低下させている中で、金は好ましい投資先だとも説明。 各国政府は金融危機の原因に適切に対処しておらず、借金をすること で将来の問題の種をまいている恐れがあると指摘する。

同氏はまた、米議会が連邦準備制度とバーナンキ連邦準備制度理 事会(FRB)議長の権限拡大が認めたことで、議員らが危機再来を 阻止する方法を理解していないことが露呈したと指摘。「バーナンキ 議長は今や史上最も強力なFRB議長となった。それが適切な対応か どうかは分からないが、議員らが正しく理解していないことを告げて いるように思える」と語った。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE