豪中銀:政策金利を4.5%に据え置き-4カ月連続

オーストラリア準備銀行(中央銀 行)は7日の金融政策決定会合で、政策金利を4カ月連続で据え置く ことを決めた。国内の景気拡大が加速している証拠はあるものの、世 界経済の回復が失速するとの懸念がそれに勝った。

豪中銀は政策金利であるオフィシャル・キャッシュレートの誘導 目標を4.5%で維持すると発表。ブルームバーグ・ニュースがまとめ たエコノミスト調査では、25人中全員が金利据え置きを予想してい た。

ICAPオーストラリアのシニアエコノミスト、アダム・カー氏 (シドニー在勤)は中銀の決定発表前に、「国内経済自体は金利上昇 を必要としている」と指摘。「豪中銀の利上げを阻止しているのは世 界経済の不透明感だ」との見方を示した。

世界最大の経済大国である米国の成長見通しが後退したことから、 先月は世界的な株安となり、米連邦準備制度理事会(FRB)は追加 刺激策を実施する用意があることを示唆した。一方、輸出主導型の豪 州経済の成長はすそ野が広がる兆しを示しており、先週発表された4 -6月(第2四半期)の成長率は内需の伸びを受けて2007年以来の 高水準となった。

豪中銀のスティーブンス総裁は声明で「豪州では短期的な成長は 潜在成長率近くに、またインフレは目標水準近辺にとどまる公算が大 きい一方、世界の景気見通しは依然としてやや不透明な状況であるた め、当面はこうした金融政策姿勢が適切と判断した」と説明した。

豪州産の鉄鉱石や石炭に対する中国の需要にあおられた鉱山ブー ムの高まりに消費拡大が重なり、豪中銀に対して、20カ国・地域 (G20)で最も積極的な一連の利上げを11年初めまでに再開するよ う求める圧力が強まっている。