米失業率は10%超も、雇用創出に十分な成長見込めず-BOAメリル

米失業率は向こう数カ月で10%に 達する公算が大きいとバンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリン チ・グローバル・リサーチはみている。再雇用に十分な経済成長が見 込めないためだという。

米労働省が3日発表した8月の雇用統計によると、民間部門雇用 者は前月比で6万7000人増加。7月の増加幅は10万7000人だった。 ただ、8月の失業率は9.6%に上昇。経済成長率は4-6月(第2四 半期)に前期比年率1.6%と、1-3月(第1四半期)の同3.7%を下 回った。

政府機関も含めた雇用者数は今年これまでに計72万3000人増加 したが、第2次世界大戦後で最も雇用が落ち込んだ直近のリセッショ ン(景気後退)で失われた840万人分の雇用を回復するには数年かか るもよう。それでも8月の雇用統計を受けて景気失速懸念は緩和され、 成長回復を後押しする米金融当局の行動は先延ばしとなるかもしれな い。

BOAメリルリンチ・グローバル・リサーチのシニアエコノミス ト、ミシェル・マイヤー氏(ニューヨーク在勤)は「経済成長が鈍す ぎて失業率はうまく低下しないだろう」とみる。「景気が回復軌道に戻 ってから約1年だが、現在でも雇用の伸びは極めて弱い」という。

同社は米失業率が来年に10.1%のピークを付けると予想。これま での予想(9.5%)を修正した。2011年全体の米成長率見通しもこれ までの2.3%から1.8%に引き下げた。

ブルームバーグ・ニュースが8月実施したエコノミスト調査によ れば、昨年10月に26年ぶり高水準の10.1%に達した失業率は来年1 年間を通じて平均9%を上回る見通し。

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