旭ダイヤ株連騰、電着ワイヤ好調で20期ぶり最高益観測-自社株買い

ダイヤ工具で国内シェアトップの旭 ダイヤモンド工業株が一時、前日比6.2%高の1431円と3連騰。8月 4日以来、約1カ月ぶりの高値水準に戻した。太陽電池用のシリコン ウエハーを薄く切断する電着ワイヤ「エコメップ」の販売が想定を上 回って推移、今来期にかけて最高益を更新するとの観測が広がったほ か、自社株買い表明による需給好転期待も株価を押し上げた。

旭ダイヤの今期(2011年3月期)連結営業利益が前期比6倍の100 億円前後と従来予想の81億円を上回り、20期ぶりに最高益を更新す ると7日付の日本経済新聞朝刊が報道。エコメップが太陽電池向けの ほか、発光ダイオード(LED)基板のサファイヤにも好調という。

独立系調査会社ティー・アイ・ダヴリュ(TIW)の水田雅展シ ニアアナリストは、「生産能力増強に伴ってエコメップはまだまだ伸び る。来期(12年3月期)も大幅な増益が期待できるのに、来期株価収 益率(PER)10倍前後とほかの機械株に対して割安だ」と指摘した。 株価はいずれ、来期PER14倍の2000円を上抜けると見る。

TIWでは、8月25日に旭ダイヤの今期連結営業利益が100億円、 来期140億円になると試算、1株利益(EPS)予想を今期105円、 来期144円と設定していた。エコメップの引き合いが想定以上に強い ため、水田氏は4-9月(上期)決算発表時に業績予想を上方修正す る方向で見直したい、としている。

また旭ダイヤでは6日、発行済株式総数の1.66%に当たる100万 株、金額で15億円を上限に自社株買いを行うとも発表していた。取得 期間は7日から22日まで。