インドネシア中銀総裁:利上げ回避目指す-他政策の活用で

インドネシア中央銀行のナスティオ ン総裁は、銀行の貸し出しや預金準備率に関する規制を通じてインフ レ抑制と成長促進を図ることにより、政策金利の引き上げは回避した いとの考えを示した。

同総裁は6日、ジャカルタでのインタビューで「ほかの手段によ って金融政策の変数が管理可能な限り、政策金利の変更を回避するよ うに努める」と述べた。預金準備率の引き上げや預貸率に関する指針 の設定により、当局は消費者物価の上昇率を目標圏内に収めながら、 景気拡大を後押しすることができるだろうと語った。

同中銀は3日、政策金利を過去最低の6.5%に据え置いた。シテ ィグループのアナリスト、ジョアンナ・チュア、ブライアン・タン両 氏は、この決定後のリポートで「利上げの遅れによるリスクは高まっ ている」と指摘。「このところの政策的措置は若干、強弱が入り混じっ ている。預金準備率ではよりタカ派的だが、政策金利変更の必要性は 重く見ていない」と分析した。

同国のユドヨノ大統領は、自身の任期末である2014年まで年平均

6.6%の経済成長率を目標に掲げ、成長を重視している。こうしたなか、 同中銀は主要政策金利を1年以上据え置いている。

今月就任したナスティオン総裁は、10年の経済成長率について

6.2%との見通しを示した。国際通貨基金(IMF)によると、同国経 済がこれと同じあるいは上回るペースで拡大したのは、1996年以降で は一度しかない。