ブラジルにも「債券自警団」-インフレ懸念で金利先物利回り押し上げ

ブラジルの「債券自警団」が金利 先物利回りを押し上げている。経済成長が20年で最も速く、インフ レ加速懸念が高まっているためだ。

翌日物銀行間預金金利先物2011年1月限と13年1月限の利回 り格差は、8月24日に付けた1年7カ月ぶり低水準の53ベーシス ポイント(bp、1bp=0.01%)から43bp拡大して96bp。利 回り格差の拡大は、ブラジル中央銀行のメイレレス総裁が消費者物価 の安定に十分な利上げを実施しておらず、同総裁の後任が一段の政策 金利引き上げを迫られるとのトレーダーの懸念を反映していると、C Mキャピタル・マーケッツのチーフストラテジスト、ルチアノ・ロス ターニョ氏は指摘する。

ブラジル政府の3日の発表によると、中南米最大の経済規模を誇 る同国の4-6月(第2四半期)の成長率は前年同期比8.8%と、ブ ルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値(8%) を上回った。1-3月(第1四半期)は9%成長。その2日前にブラ ジル中銀は政策金利を10.75%に据え置いており、それまで3回連続 していた利上げが途切れている。

ロスターニョ氏は電話インタビューで「中銀が利上げをストップ したところで、統計は力強いペースの経済動向を示している」と語り、 「インフレとの闘いに勝利していないため、中銀は金融引き締め局面 を将来的に再開せねばならないだろう」と述べた。

8月30日に公表されたブラジル中銀のエコノミスト調査による と、7月に半年ぶり低水準の4.6%だったインフレ率は年末までに

5.1%に上昇する見通し。同中銀は今月1日の金融政策決定会合後の 声明で、金利据え置きはインフレ率を年4.5%にするとの目標に沿っ たものだと説明している。過去3回の会合では計2ポイントの政策金 利引き上げを実施。同金利はそれまでは8.75%と過去最低だった。

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