EU加盟国、ユーロ圏運営強化に向け協議-大統領作業部会で

欧州連合(EU)のファンロンパイ 大統領が議長を務めた作業部会で、EU加盟国はユーロ圏の運営強化 に向けて協議した。ドイツは、財政赤字の水準が高い国に対する制裁 強化の取り組みが景気回復で鈍化していると警告した。

ファンロンパイ大統領は6日夜にブリュッセルで開かれた作業部 会終了後に声明を発表し、EU財務相らは国家予算運営の改善やリス クのある国の監視、規則に違反した国への制裁に関する構想について 検討した。

EUの行政執行機関、欧州委員会のレーン委員(経済・通貨担当) は、「断固たる制裁の必要性で合意した」と語り、「これはサッカーの 試合に少し似ている。選手が反則を犯すたびに審判とルールを議論し 始めれば、試合は成り立たない」と述べた。

債務危機のさなかにあった3月に、財政赤字が深刻な国のユーロ 圏離脱に言及したドイツのショイブレ財務相は6日、欧州の景気回復 によって制度改革への圧力が弱まっていると指摘した。同相は記者団 に対し、「1-6月(上期)の状況はかなり良かった」とし、このため 「結論を導こうとする活力が若干薄れている」と警告した。

4カ月に及ぶユーロ圏運営に関する協議は、財務相らが政府予算 の予備審査に関する新規則をまとめる7日に暫定的な成果を出すこと になる。

ブルームバーグ・ニュースが入手した草案によると、新しい制度 では各国が翌年度の課税・歳出の大まかな計画と経済見通しを4月末 までにEUに提出。その上で他のユーロ圏加盟国が7月末までに欧州 委の分析を基に「評価と助言」をまとめる。

ユーロ圏の規則では財政赤字基準に違反した国からの制裁金徴収 を想定しているが、支払いを求められた国は今までない。レーン委員 は、違反国の制裁回避を難しくする提案を29日に公表すると表明した。

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