世界の穀物供給は十分、「パニック」に陥るはずはない-露農業次官
Maria Kolesnikovaロシアのペトリコフ農業次官は、世 界の穀物供給は需要に十分対応でき、「パニック」に陥るような状況で はないとの見解を示した。
世界3位の穀物生産国であるロシアは、過去50年で最悪の干ばつ に見舞われたことを受け、8月15日から穀物輸出を禁止した。米農務 省によると、ロシアの昨シーズンの小麦輸出は1850万トンと、世界の 輸出の14%を占めた。ロシアのプーチン大統領は先週、穀物と小麦粉 の輸出禁止措置を来年まで延長する方針を示した。
ペトリコフ次官は6日、モスクワでインタビューに応じ、「パニッ クが発生するはずはない。世界市場には在庫が十分にある」と指摘し た。
ロシアでの干ばつやカナダでの洪水、カザフスタンや欧州連合(E U)での猛暑で穀物に被害が出たため、世界の指標となるシカゴの小 麦相場は3年ぶりの安値を付けた6月9日以降、74%高騰している。
ペトリコフ次官は「ロシアは国際市場に復帰する」と述べるとと もに、「ロシア産穀物は競争力があり、高品質なので、需要はあるだろ う」と指摘。輸出停止の延長は市場を「沈静化」させることを狙った ものだと説明した。
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