9月6日の欧州マーケットサマリー:株価上昇、国債も堅調

欧州の為替・株式・債券・商品 相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.2881 1.2896 ドル/円 84.19 84.31 ユーロ/円 108.43 108.73

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 260.94 +.54 +.2% 英FT100 5,439.19 +11.04 +.2% 独DAX 6,155.04 +20.42 +.3% 仏CAC40 3,684.73 +12.53 +.3%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 .63% -.01 独国債10年物 2.34% -.02 英国債10年物 2.98% -.03

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,249.00 +8.50 +.68% 原油 北海ブレント 76.89 +.22 +.29%

◎欧州株式市場

欧州株式相場は上昇。過去5営業日のうち4日目の値上がりだっ た。英製造業部門の好調な伸びを示した統計を受け、景気回復が停滞 しているとの懸念が一段と緩和され、先週の上昇局面を引き継いだ。

ワイヤレスヘッドセット最大手のデンマーク企業、GNスト ア・ノードは8%高。裁判所がポーランドの電話サービス事業者に対 し、1990年代初めにGNストアが手掛けたサービスの対価として約 22億クローナの支払いを命じたのが手掛かりとなった。ドイツの公 益事業エーオンやRWEも上昇。メルケル独政権が原子力発電所の稼 働年数延長に合意したのが好感された。

ストックス欧州600指数は前営業日比0.2%高の260.94。

アクサ・フラムリントンのグローバル・エクイティ・ポートフ ォリオマネジャー、マーク・ティンカー氏はブルームバーグ・テレビ ジョンに対し、「経済がアルマゲドン(最悪の事態)に直面している わけではないことを市場は認識しなくてはならない」と述べ、「企業 利益は好調で、世界的な成長とともに追い風になっている。株式投資 は非常に説得力のある話だ」と続けた。

英機械経営者連盟(EEF)が英コンサルティング会社BDO ストイ・ヘイワードが6日発表した四半期調査結果によれば、今年9 月までの3カ月間で売り上げが伸びたと答えた英製造業者の数は、売 り上げ減を指摘した製造業者より33%多かった。これは1995年の 調査開始以来で最大。第2四半期は同30%だった。

エーオンとRWEはいずれも1.8%上昇した。

ドイツ与党幹部の協議に参加した自由民主党(FDP)の広報 担当者(エネルギー担当)、クラウス・ブレイル氏は、原発の稼働年 数について1980年以前に建設された7基は当初予定より8年延長、 それ以降に建設された10基は14年延長することで合意したことを 明らかにした。2022年に原発の運転を停止するとしていた当初計画 から、平均で12年間稼働年数が延びることになる。

◎欧州債券市場

欧州債市場ではドイツ国債相場が4営業日ぶりに上昇した。3週 間ぶり高水準付近にある利回りが投資資金を呼び込んだ。

10年債利回りは3日には2.37%まで上げ、先月19日以来の高 水準を付けた。欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバー、オース トリア中央銀行のノボトニー総裁はこの日、景気が勢いを増す猶予を 与えるため、ECBが12月までは危機対応緊急措置からの出口戦略 を協議しないだろうと述べた。6日の米国市場はレーバーデーの祝日 のため休場。

BNPパリバ(ロンドン)の金利ストラテジスト、マテオ・レゲ スタ氏は、「前週の売りを経て、相場はやや安定した。ファンダメン タルズ(経済の基礎的諸条件)は変わらず、低成長と低インフレとい う筋書きに変更はない」と述べた。

ロンドン時間午後4時14分現在、10年債利回りは前週末比3 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.34%。同国 債(表面利率2.25%、2020年9月償還)価格は0.215ポイント上 げ99.24。2年債利回りは2bp低下し0.63%となった。

◎英国債市場

英国債相場は上昇。景気鈍化の兆候が強まる中、イングランド銀行 (英中央銀行)が今週の政策決定会合で資産購入計画の拡大を検討する との観測が広がったことが背景にある。

この日発表された8月の英新車登録台数は前年同月比17.5%減 少した。ハリファクスが今週発表する8月の住宅価格は0.5%の下 落が見込まれている。金利先物動向によると、イングランド銀が政策 金利を長期にわたり低水準に維持するとの見方が強まっている。

カナディアン・インペリアル・バンク・オブ・コマース(CI BC)のCIBCワールド・マーケッツ部門(ロンドン)外為ストラ テジー、グローバル責任者、ジェレミー・ストレッチ氏は、「イング ランド銀は量的緩和を再び議題に取り上げ、協議くらいはするのでは ないだろうか、そうした機運が少しばかりか高まりそうだ」と述べた。

英国債相場は過去4営業日で3度目の上げとなった。10年債利 回りは前週末比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下 の2.98%、2年債利回りも3bp低下し0.69%となった。

ブルームバーグがまとめたアナリスト調査によると、イングラン ド銀は政策金利を過去最低の0.5%に据え置き、資産購入規模を 2000億ポンド(約26兆円)に維持する見通し。同中銀は9日に金 融政策を発表する。

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