日本の政治の「雑音」が財政目標達成の妨げにも-フィッチ

日本の政治的不透明が政府に よる財政再建の取り組みを遅らせる場合、負債削減の目標達成が 妨げられる可能性があると、格付け会社フィッチ・レーティグス が指摘した。

フィッチのアジア太平洋ソブリン債担当の責任者、アンドル ー・コルクホーン氏(香港在勤)はブルームバーグ・ニュースに 対し電子メールで、「格付けの鍵になるのは、中期的に信頼でき る財政再建計画を策定し実行する意思と権威のある政権が誕生す るかどうかだ」とし、「繰り返し発生する政治的雑音はこの目標 の達成を遅らせる」と指摘した。

今月14日に行われる与党民主党の代表選挙には菅直人首相に 対抗し小沢一郎氏が立候補している。小沢氏が勝利し首相となっ た場合、支出を拡大するとの観測から、日本国債は先週下落した。

菅首相は6月に、国内総生産(GDP)の200%を超えよう としている債務を減らし10年以内に財政を均衡させる目標を発表 した。これに向けて歳出と国債発行額の制限も打ち出した。一方、 小沢氏は各省に10%の予算削減を命じた菅首相を批判し、子ども 手当の支給額倍増や景気刺激拡大の方針を示している。

コルクホーン氏は菅首相が6月に示した財政再建計画につい て、具体性に欠けるとしていた。フィッチによる日本の格付けは 最上位から4番目の「AA-」。

世論調査によれば国民は首相として小沢氏よりも菅氏を望ん でいるものの、党内では小沢氏の支持勢力が大きく、小沢氏が 「若干有利」だとゴールドマン・サックス証券の李智雄シニアエ コノミストは指摘している。

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