台湾中銀総裁:海外資金の流れ急変、アジア経済にリスク-寄稿

台湾中央銀行の彭准南総裁は、海外 資金の流れの急激な変動はアジア経済にリスクをもたらすとの見方を 示すとともに、安定化を促すため「為替相場の地域的な公式調整メカ ニズム」の構築をあらためて呼び掛けた。

彭総裁は英金融専門誌バンカー9月号に寄稿し、大規模で急激な 資金流入は「為替相場の行き過ぎや、貿易競争力の喪失、国内与信ブ ームや資産価格のバブルにつながり、それらすべてがシステミックリ スクを増幅させる可能性がある」と指摘。「経済・金融情勢がいったん 悪化し始めれば、資金の流れの方向は突然逆転し壊滅的な結果につな がる」と説明した。

さらに、海外からの資金流入が借り入れコスト低下の一因となる なか、同中銀は不動産投機の抑制を図っていると説明。一部海外投資 家は利子がほとんど、あるいは全くつかない台湾資産を「相当な規模」 で保有しており、海外からの資金を台湾ドルの投資にシフトさせたと みられると述べた。

彭総裁によると、登録された1万余りの海外機関投資家のうち、 約20の機関がこれら投資家による台湾での外為取引の4割を占めて いる。こうした投資家による取引量は「大幅に変動するため、台湾の 外為市場を混乱させることが多い」という。

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