ラックHD株が急騰、朝方に大口クロス取引-業績はコスト減で回復

大証ジャスダック上場で、システム 構築などが主力のラックホールディングス株が昨年8月以来の高値水 準へ急騰。目新しいニュースは出ていないが、朝方に大口のクロス取 引が成立、それに続き小口の買いが断続的に入った。今期(2011年3 月期)業績は、コスト削減の進展で回復が見込まれている。

午前終値は前週末比12%高の224円で、ジャスダック市場の上昇 率7位。この日は、取引開始時点で17万株の売買が206円で成立、そ の後1000株、100株単位の買いが入り、一時29%高の257円と1年1 カ月ぶりの高値を付けた。午前9時時点の売買高が、きょう午前(19 万9500株)の85%を占める。

同社広報部長の梅田道幸氏は、「弊社から何か新しいことを発表し た訳でなく、上げの材料はよく分からない。朝方の17万株の大口クロ ス取引がきっかけとなって、追随買いが入ったのではないか」と話し ていた。

8月6日に公表された4-6月(第1四半期)決算は、連結営業 損益が1億4100万円の赤字だった。原価低減などで前年同期の3億 6800万円の赤字からは改善したが、ディーラー事業の低迷などで連結 売上高は前年同期比1.7%減の71億円に低下。第1四半期決算以降も、 株価は200円以下でもみ合ってきた。同社の実績1株純資産は185円。

業績動向について、梅田氏は「計画より若干コスト削減の進展が 速い」と説明、通期業績予想の達成は可能と話している。会社側の業 績計画は、連結売上高が前期比2.4%増の330億円、営業利益が同66% 増の11億2000万円。銀行や一部製造業を中心にIT(情報通信)化 投資を実施する例が増えているほか、ソリューションサービス案件も 増加、コスト削減効果も見込んでいる。

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