アジア、アフリカにM&Aの「大きな」チャンス-豪ニュークレスト

オーストラリア産金最大手のニュ ークレスト・マイニングは、アジア太平洋地域や西アフリカで今後 も企業の合併・買収(M&A)の機会を模索するとの意向を示した。 同社はパ プアニューギニアのリヒール・ゴールドを買収することで 合意している。

ニュースクレストのイアン・スミス最高経営責任者(CEO) は5日のオーストラリア放送協会(ABC)テレビとのインタビュ ーで、「これらの地域では大きなチャンスがある上に、米州諸国と比 べると一部の資産に対する競争がずっと少ない」と指摘。「われわれ の探査の経験を活用し資産を構築するため買収を進める」と語った。

メリルリンチのアジア太平洋金属・鉱業セクター向け投資銀行 業務責任者のグレッグ・フォルニア氏(香港在勤)は8月3日、金 相場が堅調なため、今年は業界内のM&Aのペースが上向いている との認識を示した。ブルームバーグの集計データによると、産金会 社が今年これまでに完了または検討しているM&Aの規模は計375 億ドルと、 昨年1年間の合計の2倍以上。

金価格は6月21日に1オンス=1265.30ドルと過去最高値を付 け、10年連続の上昇となる勢いだ。ロンドンのリサーチ会社GFM Sは、金が金融市場の混乱や通貨安、インフレからの避難先として 買われており、価格は今年中に少なくとも1300ドルに達するとの見 通しを示した。

スミス氏は、「リスク削減という金の本来の役割が認識されてい ることから、価格が上昇している。投資家は金を今ではポートフォ リオの一部とみなしており、合理的なリスク対策に含まれている」 と指摘。「専門家の半分はインフレ、残り半分はデフレを予想してい るが、金はどちらの環境でもポートフォリオのリスク管理に適して いる」と述べた。