SUMCO株が反落、価格競争厳しく下期業績減速を警戒

半導体用シリコンウエハーを手がけ るSUMCOの株価が前週末比5.6%安の1384円まで反落。価格競争 の激化などを背景に、下期(2010年8月-11年1月)業績が減速する 見通しとなり、収益の先行き不安から売りが先行した。

SUMCOが3日発表した上期(2-7月)連結決算によると、純 損益は84億円の赤字(前年同期は529億円の赤字)となり、赤字幅が 従来計画から116億円縮小した。自動車向けなどに半導体需要が好調な ことを背景に、シリコンウエハーの販売が伸びた。

上期決算が従来予想を超過したことを受け、同社は今通期(11年 1月期)の連結業績予想を上方修正した。もっとも、純損益は120億円 の赤字(前期は1005億円の赤字、従来予想は200億円の赤字)見込み で、下期に限れば従来の損益ゼロから36億円の赤字への下方修正とな る。ウエハーの価格競争が激化しており、下期にかけて利益が圧迫され る見通しだ。

コスモ証券の斎藤和嘉アナリストは「顧客との間で300ミリウエハ ーの価格交渉に時間がかかっており、値上げが会社側の期初見込み通り に浸透していない」と指摘する。

しかし、半導体の微細化進展を背景に「顧客のデバイスメーカーの 引き合いは依然強く、ウエハー需給がひっ迫する状況は続く」と斎藤氏 はみており、来期にかけての業績改善を予想する。「足元の株価は底値 圏にあり、目先の売りさえ一巡すれば、前期を底にした収益の回復傾向 を評価した見直し買いが入りやすくなる」との見方を示していた。