ロシアのUCルサール、人民元建て社債の発行を検討(Update1)

世界最大のアルミニウムメーカー、 UCルサールはロシア企業としては初の人民元建て社債の発行を検討 している。ファストフード最大手の米マクドナルドが先月、外国の事 業会社としては初めて人民元建て社債を起債したことで、外国企業に よる人民元建ての起債の動きに拍車が掛かっている。

UCルサールの資本市場担当責任者のオレグ・ムハメドシン氏が 2日の投資会議で明らかにしたところでは、同社は起債を準備するた め、今後2週間以内に投資家や金融機関関係者と会合を持つ。

ルサールは1月、ロシア企業としては初めて香港市場での新規株 式公開に踏み切り、約22億ドルを調達した。中国政府が今年、外国企 業に人民元建て社債の発行を許可したことを受け、小売最大手のウォ ルマート・ストアーズなども起債を計画している。マクドナルドは8 月20日、表面利率3%、2013年9月償還の社債2億元を発行した。

ムハメドシン氏は、中国が「ルサールにとって最大の市場の一つ となるだろう」と指摘し、「この市場で事業展開を拡大する必要がある」 と述べた。ルサールは中国2カ所の精錬所を所有している。

資産運用会社ユニオン・インベストメントで約60億ドル相当の新 興市場債券の運用に携わるセルゲイ・デルガチェフ氏は、ルサールは 格付けを持っていないため、マクドナルドの人民元建て社債を550ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上回る利回りで起債する必 要があるかもしれないとの見方を示した。マクドナルドの人民元建て 社債のムーディーズによる格付けはA3。

デルガチェフ氏は、「香港の投資家はこの起債により資産分散でき るほか、地元の大部分の債券に比べて大幅な利回りアップも期待でき る」と述べた。ルサールは世界中から投資家を募集するため、少なく とも1億ドル相当の債券を発行すると予想した。