【ECB要人発言録】資金供給を継続、二番底想定せず-トリシェ総裁

9月6日(ブルームバーグ):8月30日から9月5日までの欧州中 央銀行(ECB)要人らの主な発言は次の通り(記事全文は発言者の 氏名をクリックしてください)。

<9月5日> トリシェ総裁(ルーマニア・ブカレストでの講演):現在は決して安心 すべき時ではない。ルーマニアと他国の経済の双方にとって、改革プ ロセスを極めて積極的に推し進め、中期的に非常に重要である健全な 財政政策など持続可能なマクロ経済の発展に道を開くことは、引き続 き不可欠だ。健全かつ安定志向の経済政策に代わるものはない。

<9月4日> トリシェ総裁(仏紙フィガロのインタビュー):欧州と米国の双方で経 済は回復する可能性が高く、欧州景気が二番底に陥ることはない。

ビニ・スマギ理事(伊紙ソレ24オレのインタビュー):ユーロ圏の現 行金利は景気回復を支えるとともに、欧州の市民にインフレが将来生 じないと安心させる上で適切な水準だ。

トリシェ総裁(イタリアのチェルノッビオで記者会見):国際通貨基金 (IMF)における欧州連合(EU)の影響力への脅威に対し、EU 加盟国が一致した立場を探すよう求めたい。IMFの運営の在り方を 改善することはグローバル・ガバナンスに必要不可欠な部分だ。ECB が「物価安定を非常にしっかりと支えている。

<9月3日> ゴンサレスパラモ理事(キプロスのリマソルで記者団に対し):市場の 正常化に合わせて緊急的な流動性措置を段階的に引き揚げる。

ゴンサレスパラモ理事(キプロスのリマソルで):ECBが危機時に導 入した流動性供給措置に市中銀行が依存から抜け出せなくなる危険性 がある。一時的なものであることが極めて重要だ。

ウェリンク・オランダ中銀総裁(MNIとのインタビューで):ユーロ に対する円の上昇はユーロ圏の輸出への追い風だ。

ドラギ・イタリア銀行総裁(ソウルで記者団に対し):ユーロ圏の景気 回復が一段と広範囲に及んでいるものの、依然として脆弱となってい る。ECBの金融スタンスは引き続き緩和的だ。景気回復を脅かさず に金融市場の改革を実行するのが不可欠だろう。

<9月2日> ノボトニー・オーストリア中銀総裁(オーストリアのアルプバッハで の記者会見で):現状は例外的なものであり、長期的に続く状況だと考 えるべきでないのは間違いない。実質的なマイナス金利を意味する 1%の政策金利は恒久的な見通しではない。

トリシェ総裁(政策決定後の記者会見で):市中銀行への無制限の資金 供給を2011年に入ってからも継続する。政策金利は適正だ。ユーロ圏 で中期的な物価安定を維持するために必要な金融政策措置を取る。景 気が二番底に陥るリスクが起こり得るものとして想定されていない。

<8月31日> リイカネン・フィンランド中銀総裁(同国紙カウパッレティへの発言 で):大幅な不均衡形成を阻止するためには金融市場の監督が必要だ。 公的債務の伸び抑制は多くの国にとって難しい課題になるだろう。

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