9月3日の米国マーケットサマリー:株が続伸、ドルと円は下落

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.2893 1.2825 ドル/円 84.40 84.28 ユーロ/円 108.82 108.09

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,447.93 +127.83 +1.2% S&P500種 1,104.51 +14.41 +1.3% ナスダック総合指数 2,233.75 +33.74 +1.5%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .51% +.02 米国債10年物 2.71% +.08 米国債30年物 3.79% +.07

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,251.10 -2.30 -.18% 原油先物 (ドル/バレル) 74.33 -.69 -.92%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルと円が主要通貨の大半に対し て下落。8月の米雇用統計で民間部門雇用者数が予想以上に伸びたこ とから、米景気回復が減速しているとの懸念が緩和され、リスク志向 が高まった。

ユーロは対ドルで2週ぶり高値に上昇。8月の非農業部門雇用 者数全体は前月比で減少したが、減少幅はブルームバーグ・ニュース がまとめた予想の約半分にとどまった。カナダ・ドルは主要通貨の中 で値上がり率トップだった。投資家は経済成長国の資産に買いを入れ た。一方、スイス・フランは値下がり率トップ。米サービス業の伸び が前月から鈍化したことを示す統計が発表されると、円は下げ渋った。

INGグループの通貨取引ディレクター、ジョン・マッカーシ ー氏は、「市場はこの統計内容を非常に前向きに受け止めている」と 述べ、「リスクに対する投資家心理は目に見えて改善した」と続けた。

ニューヨーク時間午後2時59分現在、ドルは対ユーロで0.4% 下げて1ユーロ=1.2880ドル(前日は1.2825ドル)。週間ベース では先週に続き下落した。

円は対ドルで0.2%安の1ドル=84円43銭。前日は84円28 銭だった。

◎米国株式市場

米株式相場は続伸。S&P500種株価指数は4日連続高となった。 8月の米雇用統計で民間部門の雇用者が予想以上に増加したことから、 米経済が再びリセッション(景気後退)に陥るとの懸念が和らいだ。

JPモルガン・チェースやキャタピラーが大きく上昇。8月の雇 用統計によると、民間部門雇用者は前月比で6万7000人増加した。 オンライン求人・求職サービスのモンスター・ワールドワイドは

6.9%高。税務処理サービスのH&Rブロックは、第2四半期決算で 赤字幅が縮小したことを手掛かりに買い進まれた。同社はオンライン のライバル会社、インテュイットが運営するターボタックスからの顧 客奪還を狙っている。この日は金融株が高く、金融株指数はS&P 500種の業種別10指数の値上がり率トップとなった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比1.3%高の1104.51。4日続伸は7月以来の最長。 週間ベースでは3.8%値上がりした。ダウ工業株30種平均は

127.83ドル(1.2%)上昇の10447.93ドル。

ジョンソン・イリントンで18億5000万ドルの運用に携わるヒ ュー・ジョンソン氏は、「誰もがみな、ひどいニュースと失望に備え ていた。実際にはひどいニュースでもなく、失望もしなかった」と指 摘。「こうした統計の数字を基に8月の二番底入り、もしくはリセッ ション逆戻りを主張するのは非常に難しい」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は下落。8月の雇用統計で民間部門雇用者数の増加幅 が市場予想を上回ったことで、景気回復の腰折れ懸念が和らいだ。

10年債と2年債の利回り格差はここ3週間で最大となった。米 連邦準備制度理事会(FRB)による追加刺激策の実施観測が後退し たことが背景。10年債利回りは、このままいけば3日間としては昨 年12月以来で最大の上昇となる。来週は3年、10年、30年債の入 札(発行総額670億ドル)が実施される。

CRTキャピタル・キャピタル・グループの国債戦略責任者、デ ービッド・エーダー氏は「市場は圧力を受けている」と指摘。「雇用 統計が売りを誘った。統計を受け、雇用観はこの数カ月ほどひどくは なくなった。供給増という点では、イールドカーブのスティープ化圧 力がある」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後3時32分現在、10年債利回りは前日比8ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇の2.71%。同年債(表面利率

2.625%、2020年8月償還)価格は23/32下げて99 1/4。

2年債利回りは2bp上昇し0.52%。週初からは4bpの低下 となっている。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反落。株が上昇したことで、安全への 逃避先としての金への需要が後退した。

8月の米民間雇用者数の増加幅が予想を上回ったことを手掛かり に米国株が上昇し、週間ベースでは4週間ぶりのプラスとなった。8 月には、S&P500種株価指数は月間ベースで4.7%下げた一方、 金は5.6%上昇した。

プロスペクター・アセット・マネジメントのレナード・カプラン 社長は、「株が上昇しているため、金が下げている」と指摘。「投資 資金が金から株に流れている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 相場12月限は前日比2.30ドル(0.2%)安の1オンス=1251.10 ドルで取引を終了した。

◎原油先物市場

ニューヨークの原油先物相場は反落。8月の米非製造業景況指数 が7カ月ぶりの低水準となり、米経済の成長ペースが鈍化するとの懸 念が高まった。

米供給管理協会(ISM)が発表した8月の非製造業総合景況指 数は51.5と前月の54.3から低下し、1月以来の最低を記録。これ を手掛かりに原油は下げに転じた。それより前には、8月の米民間雇 用者数の増加幅が予想を上回ったことで、相場は上昇していた。

エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・ キャピタルのパートナー、ジョン・キルダフ氏(ニューヨーク在勤) は、「在庫水準や経済情勢を考えれば、相場は依然としてかなり高い」 と指摘。「景気見通しはひいき目に見ても強弱まちまちだ」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物10月限は前 日比42セント(0.56%)安の1バレル=74.60ドルで取引を終了。 週間ベースでは0.8%下落した。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net Editor: Akiko Nishimae 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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