米国債(3日):下落、イールドカーブがスティープ化

米国債相場は下落。8月の雇用 統計で民間部門雇用者数の増加幅が市場予想を上回ったことで、経 済が再びリセッション(景気後退)に陥るとの懸念が和らいだ。

10年債と2年債の利回り格差はここ3週間で最大となった。 米連邦準備制度理事会(FRB)による追加刺激策の実施観測が後 退したことが背景。10年債利回りは、このままいけば3日間とし ては昨年12月以来で最大の上昇となる。来週は3年、10年、30 年債の入札(発行総額670億ドル)が実施される。

ジェフリーズ・グループのシニア金利トレーダー、クリスチャ ン・クーパー氏は「脆弱(ぜいじゃく)さを織り込み過ぎた」と指 摘。「これまで発表された経済指標の全般的なトーンに変化が見ら れる。これにより、来週はイールドカーブがスティープ化しそうだ」 と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後4時現在、10年債利回りは前日比8ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)上昇の2.71%。同年債(表面利率2.625%、 2020年8月償還)価格は23/32下げて99 1/4。

2年債利回りは2bp上昇し、0.52%。週間では4bp低下 となった。10年債は今週6bp上昇と、2週連続での上げ。

10年債利回りはこの3日間で24bp上昇し、終値ベースでは 昨年12月22日以来の大幅上昇となる。12月22日までの3日間 では、住宅市場の回復の兆候を受けて28bp上げた。

イールドカーブ

10年債と2年債の利回り格差は2.20ポイントに拡大し、イ ールドカーブは終値ベースでは8月12日以降で最もスティープ化 した。

フェデレーテッド・インベストメント・マネジメントの国債・ 住宅ローン担保証券(MBS)担当共同責任者、ドナルド・エレン バーガー 氏は、「短期債の利回りがFRBの政策で抑えられており、 イールドカーブのスティープ化が多少見られる」と指摘した。

8月の雇用統計によると、民間部門雇用者は前月比で6万 7000 人増加した。前月は10万7000人増だった。ブルームバー グ・ニュースがまとめたエコノミストの予想平均値では、8月は4 万人増加だった。

非農業部門雇用者数全体では、前月と同じ5万4000人減。失 業率は9.6%(前月9.5%)に上昇した。

PIMCOの見方

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMC O)のマネジングディレクター、ポール・マカリー氏は、8月の雇 用統計で民間部門の雇用が予想以上に増加したことで、米連邦公開 市場委員会(FOMC)が今月、追加的な量的緩和策を取る確率は 低下したと述べた。

同氏は、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで、「F RBはひと安心できる」とした上で、「追加の量的緩和に動かなけ ればならないような強いプレッシャーはない」と付け加えた。

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