9月3日の欧州マーケットサマリー:株が上昇、英独国債は下落

欧州の為替・株式・債券・商品 相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.2888 1.2825 ドル/円 84.45 84.28 ユーロ/円 108.84 108.09

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 260.40 +2.22 +.9% 英FT100 5,428.15 +57.11 +1.1% 独DAX 6,134.62 +50.77 +.8% 仏CAC40 3,672.20 +40.77 +1.1%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 .64% +.03 独国債10年物 2.35% +.07 英国債10年物 3.01% +.04

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,240.50 -8.00 -.64% 原油 北海ブレント 76.16 -.77 -1.00%

◎欧州株式市場

欧州株式相場は上昇。ストックス欧州600指数は週間ベースでほ ぼ2カ月ぶりの大幅高となった。8月の米民間雇用者数の伸びが予想 を上回ったことで、米景気の回復足踏みへの懸念が緩和された。

米雇用統計の発表後、クレディ・スイス・グループとBNPパリ バが上昇し、銀行株価指数の上げをけん引。英・オーストラリア系リ オ・ティントなど資源株も上昇した。アグレコは5.5%高。同社が 買収案の提示を受けていないと述べたことを手掛かりに買われた。

ストックス欧州600指数は前日比0.9%高の260.4と、8月9 日以来の高値で取引を終了した。週間ベースでは3.7%高と、7月 9日以来の大幅高。米国と中国の経済指標で製造業活動の伸びが示さ れたことで、投資家が安心感を取り戻したことが背景となった。スト ックス欧州600依然、4月に付けた年初来の高値は4.3%下回って いる。

シュローダー・インベストメント・マネジメント(ロンドン)で 約19億ドル相当の資産運用に携わるアンディ・リンチ氏は、「この 日の雇用統計の数字ははっきりと予想を上回り、懸念が強まっていた 市場で好感された」と指摘。「米国の債務は消えてなくならず、景気 回復も疑問視されており、短期的な相場反発に終わる可能性もある」 と語った。

米労働省が3日に発表した8月の雇用統計によると、政府関連を 除いた民間部門雇用者は前月比で6万7000人増加した。前月は10 万7000人増に上方修正された。ブルームバーグ・ニュースがまとめ たエコノミストの予想平均値は4万人増加だった。非農業部門雇用者 数全体は、前月と同じ5万4000人減。家計調査に基づく8月の失業 率は9.6%に上昇した。

クレディスイスは3.2%高。仏銀最大手のBNPパリバは

1.9%上昇した。ストックス欧州600指数を構成する19業種のうち、 銀行株価指数の上げが最大となった。

リオ・ティントは1.5%高。同業のBHPビリトンも上昇した。

◎欧州債券市場

欧州債市場ではドイツ国債相場が下落し、10年債利回りは3週 間ぶり高水準となった。この日発表された米雇用統計で民間部門雇用 者が予想以上に増加し、株価が値を戻したことから、安全資産として の国債需要が後退した。

独30年債相場も下落した。同利回りは先月、過去最低を付けて いた。8月の米国の民間部門雇用者は前月比で6万7000人増加した。 ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想平均値は4 万人増加だった。同日に発表されたユーロ圏の製造業とサービス業の 活動を示す指数の改定値では速報値から引き上げられた。

コメルツ銀行(フランクフルト)の金利ストラテジー共同責任者、 クリストファー・リーガー氏は、「統計自体は弱い数字だが、ずっと 悪い内容が予想されていたため、国債利回りは上昇した」と述べ、 「利回りは極端な水準にある。ここから一段と下げるには本当にひど い統計が必要だ」と続けた。

ロンドン時間午後4時38分現在、独10年債利回りは前日比7 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.36%。一時は

2.37%まで上げ、8月19日以来の高水準となった。同国債(表面利 率2.25%、2020年9月償還)価格は0.655ポイント下げ99.055。

2年債利回りは3bp上昇の0.65%。30年債利回りは10bp 上げ2.97%となった。

マークイット・エコノミクスが3日発表したサービス業と製造業 の活動を示すユーロ圏総合景気指数の8月改定値は56.2と、8月 23日発表の速報値56.1から引き上げられた。7月の56.7からは低 下した。同指数は50を超えると生産活動の拡大を示す。

◎英国債市場

英国債市場では10年債相場が下落し、週間ベースで約1カ月ぶ りにマイナスとなった。株高で安全資産とされる国債の需要が後退し た。

10年債利回りは2週間ぶりに3%を突破した。この日発表され た米雇用統計で、8月の民間部門雇用者数が予想以上に増加したこと で米国がリセッション(景気後退)に逆戻りするとの懸念が和らぎ、 英国債相場は下げ幅を拡大した。

クレディ・アグリコルCIBの金利ストラテジスト、ピーター・ チャットウェル氏は、英国債相場は「米国市場の動向に追随している ため、売りを浴びた」と述べた。

ロンドン時間午後4時45分現在、10年債利回りは前日比5ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の3.01%。先月25日 には2.79%まで下げ、ブルームバーグがデータ収集を開始して以来 の最低を付けた。前週末比では10bp上げ、7月23日終了週以来で 初の上昇となった。2年債利回りは前日比1bp上昇の0.72%。

英株式の指標であるFT100種指数はこの日、1.1%上昇した。 週間では7月9日終了週以降で最大の上げとなった。ストックス欧州 600指数も高い。

米労働省が3日に発表した8月の雇用統計によると、民間部門 雇用者は前月比で6万7000人増加した。前月は10万7000人増。 ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想平均値は4 万人増加だった。

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