米雇用統計:8月民間が7万人増に減速、製造業は減少

8月の雇用統計は民間部門雇用者が 予想以上に増加したものの、前月からは伸びが減速した。

米労働省が3日に発表した8月の雇用統計によると、民間部門雇用 者は前月比で6万7000人増加した。前月は10万7000人増(速報値 は7万1000人増)だった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコ ノミストの予想平均値は4万人増加だった。

非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)全体は、前月と 同じ5万4000人減。前月の速報値は13万1000人の減少だった。ブ ルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は10万 5000人の減少。8月は国勢調査の終了に伴う11万4000人の臨時雇用 が打ち切られた。

家計調査に基づく8月の失業率は9.6%に上昇した。労働力人口の 増加が影響した。

UBSセキュリティーズ(コネティカット州スタンフォード)のチ ーフエコノミスト、モーリー・ハリス氏は、「これまでの推移から労働 市場はなお弱いことが分かる。景気はもっと改善する必要がある」と述 べた。

製造業部門の雇用は2万7000人の減少。前月の3万4000人増か らマイナスに転じた。製造業雇用の純減は1月以来初めて。建設部門は 1万9000人増と、4カ月ぶりにプラスとなった。小売業では4900人 減少した。

政府機関の雇用者は12万1000人減、このうち州・地方行政機関 では1万人が削減された。連邦政府の雇用者は11万1000人減少した。

平均時給は0.3%増の22.66ドル、平均労働時間は34.2時間で 前月から変わらずだった。

不完全雇用率が上昇

経済悪化でパートタイム就労を余儀なくされている労働者や職探 しをあきらめた人などを含む不完全雇用率は8月に16.7%と、前月の

16.5%から上昇した。

27週間以上失業している長期失業者の失業者全体に占める割合は 42%と、前月の44.9%から低下した。

人材派遣部門は1万6800人増加した。人材派遣は09年11月に 9万5000人増加と、今回の増加局面で最大の伸びを記録した後、減速。 7月には1000人減少していた。人材派遣は企業が需要増に応じて正社 員を増やすと、減少する傾向がある。

今年11月の米中間選挙を前に、オバマ政権の経済政策の効果を疑 問視する声が強まっている。 米世論調査会社ギャラップが今月23-29 日に登録有権者1540人を対象に実施した調査によると、共和党候補を 支持した回答者は51%に対し、民主党候補を支持したのは41%だった。

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