ユーロ圏:8月総合景気が低下-7月小売売上高は予想以下(Update1)

ユーロ圏では、サービス業と製造業 の活動を示すユーロ圏総合景気指数が8月に低下し、7月の小売売上 高はエコノミスト予想を下回る伸びとなった。景気回復の勢いが失わ れつつあることをあらためて示した。

マークイット・エコノミクスが3日発表した8月の総合景気指数 (改定値)は56.2と、8月23日発表の速報値56.1から引き上げられ た。7月の56.7からは低下した。同指数は50を超えると生産活動の 拡大を示す。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が同日発表した7月 のユーロ圏小売売上高指数は前月比0.1%上昇した。ブルームバー グ・ニュースがまとめたエコノミスト20人の予想中央値は0.2%上昇。 6月は0.2%上昇(改定前=横ばい)だった。

IHSグローバル・インサイトの欧州担当チーフエコノミスト、 ハワード・アーチャー氏(ロンドン在勤)は、「多くの国で緊縮策の影 響が強まり、世界景気も鈍化することを考慮すると、ユーロ圏の経済 成長は今後数カ月にわたり緩やかとなるだろう」と指摘。ただ、サー ビス業景気指数の上昇は「7-9月(第3四半期)の国内総生産(G DP)伸び率がまずまずになるとの期待を高めた」と付け加えた。

域内GDPの約60%に相当するサービス業の8月の景気指数(改 定値)は55.9(速報値=55.6)と、7月の55.8から上昇した。1日 に発表された8月の製造業景気指数(改定値)は55.1と、前月の56.7 から低下した。

BNPパリバの欧州担当チーフエコノミスト、ケン・ワトレット 氏(ロンドン在勤)によると、8月の総合景気指数は7-9月期GD Pが0.6%前後増加したことを示唆するという。

小売売上高指数

7月の小売売上高指数は前年同月比では1.1%上昇。6月は1.2% 上昇と、速報値(0.4%上昇)から上方修正された。

27カ国から成るEU全体の小売売上高指数は7月、前月比0.1% 上昇、前年同月比では1%上昇した。国別では、ドイツが前月比0.3%、 スペインが3%それぞれ低下した。一方、フランスの小売売上高指数 は2.2%上昇した。