スター精株が3日で15%上昇、欧州受注伸びはポジティブサプライズ

工作機械、小型プリンタなどを手掛 けるスター精密株が3日続伸。特に、今期業績予想の増額と自己株取 得を発表した前日午後以降の上昇は急で、この日の高値まで3営業日 で15%高となり、東証1部電機株指数の採用156銘柄中、上昇率トッ プだった。

同社は2日午前の取引終了後、2011年2月期(今期)の業績予想 の上方修正を発表。連結売上高を従来の301億円から前期比22%増の 355億円、営業損益を10億円の赤字から8億円の黒字に見直した。純 損益も、従来の18億円の赤字から9億円の赤字へ損失額が縮小する見 通し。底ばい状態が続いていた工作機械事業の受注が、欧州市場を中 心に回復してきたことなどが売り上げ増に寄与する見込みという。

大和証券キャピタル・マーケッツの西村由美シニアマーケットア ナリストは、中国などの新興国ではなく、欧州での受注の伸びが増額 修正の要因だったことが「予想外でサプライズだった」と指摘。ユー ロ圏は、通貨ユーロ安で好調な輸出とは対照的に、足元の内需は弱く なっているとみられるためだ。10年2月期の同社の地域別売上高比率 は、アジア35.4%、欧州25.2%、北米20.8%、日本18.6%。

また、同社は業績修正と同時に、発行済み株式総数の2.27%に当 たる100万株、金額で8億5000万円を上限に自社株買いを実施すると も発表。実施期間は9月3日から28日までとしていた。西村氏は、「期 間が限られていることで、素直に好感されている」と見ていた。

きょうの株価終値は前日比5.6%高の835円と8月16日以来、お よそ3週間ぶりの高値を回復。前日も7.9%上昇しており、3日続伸 中の上昇率は東証電機株指数の2.9%高を大きく上回る。