北朝鮮:労働党代表者会の開催間近-ジョンウン氏が権力継承の方向か

北朝鮮で朝鮮労働党の党代表者会 の開催に向けた準備が進められている。同会合では、金正日総書記の 三男、金ジョンウン氏への継承体制が敷かれるとの憶測が飛んでいる。

北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)が報じたところによると、 党代表者会の前に金総書記への忠誠を誓うため、今週、党の代表の間 で複数の会合が行なわれた。韓国の国防省は8月24日、党代表者会 での軍事パレードのため、平壌近郊に軍隊や戦車が配備されたことを 明らかにした。

金総書記は先週、今年に入って2度目の中国訪問を行っており、 アナリストからはジョンウン氏への権力継承に対し、中国からの支持 を得るのが目的だったとの見方が出ている。

ウィーン大学のルディガー・フランク教授(東アジア経済・社会) は「金総書記が党大会の直前に今年2度目の訪中を行ったのは、今回 の決定への支持を求めるためだ」と指摘。「これは直接的にも間接的 にも後継問題と関係がある。現在、北朝鮮の国内政治で最も差し迫っ た問題だからだ」との見方を示した。

20代後半といわれるジョンウン氏については、北朝鮮国外では ほとんど知られていない。KCNAが同氏について実名で言及したこ とはなく、また韓国メディアが憶測しているように同氏が最近の訪中 の際に金総書記に同行したかどうか中国側は明らかにしていない。

北朝鮮は6月26日、日付を特定せずに、最高指導機関を選出す るため9月上旬に党代表者会を開催することを明らかにした。北朝鮮 に情報源を持つソウルの人権団体「良き友人」は今週ウェブサイトで、 党代表者会は9月4日から7日に開かれると伝えていた。