民主代表選:直嶋氏が首相支持-旧民社系グループ会合前に

民主党代表選は3日も、菅直人首 相と小沢一郎前幹事長の両陣営による多数派工作が続いたが、これま で態度を明確にしていなかった旧民社党系議員のグループの直嶋正行 経済産業相が新たに首相支持を表明した。菅、小沢両氏は4日に東京・ 新宿、5日に大阪市内で党代表選挙管理委員会主催の立会演説会で、 自らの政策を訴える。

直嶋氏は、首相官邸で開かれた首相と「国際労働組合総連合・ア ジア太平洋労組ネットワークとの対話」の終了後、記者団に対し、代 表選への対応について「わたしは菅さんを支持しようと思っている。 自身が内閣の一員であり、成長戦略をはじめそういう政策を実行して いくことがわたしの役割でもある」と述べた。

直嶋氏の所属する「民社協会」は週明けに対応を協議するが、こ の発言はそれに先立ち、自身としての見解を示した形となった。代表 選では岡田克也外相、前原誠司国土交通相、野田佳彦財務相、蓮舫行 政刷新担当相らが菅氏を支持しているのに対し、鳩山由紀夫前首相、 輿石東参院議員会長らは小沢氏陣営に加わり、党を二分する構図にな っている。

こうした中、小沢氏は3日午前、テレビ朝日の番組「スーパーモ ーニング」に出演し、為替相場について「円の評価が上がることは決 して悪いことではない。ただ今のよう急激に上がると、中小企業など 弱いところにしわ寄せができる。だから急激な円高は困る。市場介入 も覚悟の上でやる」と述べるなど自身の政策を訴えた。

これに対し、菅首相は3日夕、官邸で記者団から小沢氏の長所に ついて聞かれ、「いろんな政策的なことについても長い経験に裏付け られた高い識見を持っていると感じている」と指摘。今後の小沢氏と の論戦について「政策的なことを大いに議論したい」と語った。

分裂懸念

一方、民主党の最大の支持団体である連合の古賀伸明会長は、対 立 激化が党分裂状態につながることへの懸念を示した。

古賀氏は官邸での労組ネットワーク対話に参加後、記者団から代 表選の激化で選挙後に民主党が分裂する可能性について聞かれ、「日 本の政治の大きな流れを変えていくための政権交代を一年前にやった ばかりで、ここで党が分裂することは極力避けなければならない」と 訴えた。

その上で同氏は、菅、小沢両氏が記者会見などで代表選後の党分 裂を否定していることを挙げ、「そのことを信じる以外にはない」と 指摘した。自身がどちらを支持するかについては「そういうことはコ メントしない」と語った。連合としての対応についても「役員1人1 人に聞けば、みんなが一緒の考え方ではない」と、連合として支持を 統一するのは困難との認識も示した。

--共同取材:山村敬一 Editor:Hitoshi Sugimoto, Kenzo Taniai, Hitoshi Ozawa

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