英アングロ・アメリカン:原料炭資産、ロシアやモンゴルで買収目指す

鉄鋼原料炭生産で世界3位、英ア ングロ・アメリカンは、石炭資産の買収を目指している。買収が実現す れば生産量は現在の2倍以上に拡大する可能性がある。中国とインドの 需要増に対応する。

アングロ・アメリカンの原料炭事業責任者、シェーマス・フレン チ氏は、ロシアやモンゴル、インドネシア、モザンビークで、年産最大 計2000万トンを見込める資産を探していることを明らかにした。アン グロ・アメリカンのウェブサイトによると、同社の豪州での原料炭生産 量は昨年、1260万トンだった。

フレンチ氏はブリスベーンからの電話インタビューで「来年後半、 2011年の年末までに、買収対象に照準をしっかりと定めたい。当社で 20年までに生産を倍増させることは可能だが、それ以上を望んでいる」 と述べた。

中国の輸入が昨年5倍に急増し、インドの需要も拡大したことを受 け、ブラジルのヴァーレや中国神華能源、韓国の鉄鋼メーカー、ポスコ は新興国や発展途上国で石炭資産を物色している。景気回復を背景に日 本や中国の鉄鋼メーカーの供給確保をめぐる競合が激化するなか、原料 炭の契約価格は今年に入って2回引き上げられた。