EU域内の銀行、新たなコストと責任負う恐れ-資産凍結めぐる法律で

欧州連合(EU)域内の銀行は 来年、新たなコストや法的責任を負う可能性がある。返済請求を受 けている債務者の資産を域内どこでも裁判所命令によって凍結で きる新たな法律が施行される公算があるためで、法曹関係者が指摘 した。

EUの行政執行機関である欧州委員会は来年3月にもこの法 律を施行したい考え。この制度は、債務者が請求を把握する前に、 国境をまたぐ口座を秘密裏に凍結し、それをEU諸国の銀行に適用 することを裁判所が認める内容。

欧州委は、国境をまたぐ債務の63%は回収が不可能だと指摘。 国によって法律が異なることや、資産が置かれている国ごとにそれ ぞれ資産凍結を実現するにはコストが高いことを要因に挙げてい る。ただ、法曹関係者は新法で効果が上がるとは確信していない。

ロンドンの法律事務所クリフォード・チャンスのヘレン・カー ティ弁護士は「ささいなことに無駄な労力を使うようなものだ」と し、法律は「熟考されておらず、必ずしも公共の利益にならない」 と批判している。

欧州委は、資産凍結命令を求める手続きなどを共通化したい考 え。詳細は未定で、EUは新制度導入で銀行のコストが増加するか を判断する調査を引き続き実施中だ。

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