松屋株が急落、三越伊勢丹との提携解消観測で-伊勢丹側は全面否定

銀座本店を中心とする百貨店の松屋 株が前日比5.6%安の592円まで急落。百貨店首位の三越伊勢丹ホー ルディングス傘下の伊勢丹が同社との資本提携を解消する方針を固め た、と3日付の日本経済新聞朝刊が報道。解消による本業や株式需給 への悪影響が懸念された。午前終値は597円で、東証1部の値下がり 率3位。

同報道によると、今月から相互の持ち株の売却を開始するほか、 自社カードなどの統合交渉も取りやめる。伊勢丹は保有する松屋の発 行済株式数の4.1%のうち、まず半分程度を松屋の既存株主に売却、 松屋も2月末時点で0.2%を保有する三越伊勢丹株の売却時期や方法 を詰めるという。

独立系株式調査会社TIWの西村尚純アナリストは、「三越の銀座 店増床開店が11日に迫り、同地区で競合する松屋と三越伊勢丹との提 携解消は必然だった」と指摘。三越伊勢丹にとっては本業と株式需給 にさほど影響はないとしたうえで、「もし事実なら松屋は単独での生き 残りを模索することになるほか、三越伊勢丹が今後売却する株式数の 多さも株価に影響する」としていた。

三越伊勢丹株の午前終値は0.5%高の938円。銀座店の増床開店 接近による期待感が継続し、一時は4%高の970円まで買われた。

一方、三越伊勢丹の広報担当である岡田美穂氏はブルームバー グ・ニュースの取材に対し、「憶測記事で、コメントのしようがない。 松屋株売却の動きは現時点でない上、今後も営業面での協力関係は維 持していく」と話している。