クレハ株が急反発、自動車軽量化などが追い風-業績予想を増額修正

樹脂製品などを手掛けるクレハ株が 一時前日比4.1%高の430円と4日ぶりに急反発。日中上昇率は2カ 月ぶりの大きさとなった。自動車部品向け樹脂の売り上げが伸長、リ チウムイオン電池向け樹脂も予想以上に増え、2010年4-9月(上期) 連結営業利益は従来予想を85%上回る見通しとなった。業績の回復ペ ースが加速していることを評価する動きが強まった。

会社側が2日に発表した業績予想修正によると、4-9月連結営 業利益は前年同期比4.6倍の24億円となる見込み。従来予想は13億 円だった。機能樹脂分野で、自動車部品向けにPPS樹脂が増えたほ か、リチウムイオン電池の接着剤向けにフッ化ビニリデン樹脂も予想 以上に伸びていることが要因。

同社広報・IR部長の数井明生氏によると、「自動車軽量化の流れ に乗り、従来金属が使われていたエンジン周りや電装品部分で耐熱性 があり、加工もしやすいPPS樹脂が使われるようになっている」と いう。フッ化ビニリデン樹脂も各種用途のうち、パソコンや携帯電話 に使われるリチウムイオン電池向け接着剤の需要が拡大している。

一方、同社では上期業績予想については今回増額したものの、通 期予想は据え置いた。「もともと下期計画は高い上、対ユーロでの円高 の影響が農薬向けに大きいなど下期製品群の見通しが難しいため」と、 数井氏は話していた。