銀行報酬慣行はまだ改善必要、報酬設定や情報開示で-国際金融協会

金融機関は従業員報酬をリスクテー クに見合う形にするため一段と措置を講じる必要があるほか、情報開 示目標の達成という点ではほとんど進展していないと、国際金融協会 (IIF)がリポートで指摘した。

世界の大手銀行を代表するIIFのリポートは、2009年の世界 の投資銀行収入全体の7割を占める37の金融機関からの回答を基に まとめられた。IIFは、20カ国・地域(G20)が昨年承認した基 準の達成で金融機関は若干前進したとみている。

取引が裏目に出てもトレーダーが多額の報酬を手にできる米金融 業界の報酬慣行は、大恐慌以来最も深刻な金融危機の要因になったと して、監督当局や他の政府当局者から批判を浴びている。G20の中 央銀行や監督当局で構成する金融安定化理事会(FSB)は1年前、 報酬とリスクの連動性強化の目的で基準をまとめており、G20首脳 もこれを採用する意向を表明している。

IIFの会長を務めるドイツ銀行のヨゼフ・アッカーマン最高経 営責任者(CEO)は発表文で、「一段の改善が必要な分野もまだあ るが、今回の調査で判明した前進は大いに歓迎される」と述べた。

リポートでIIFは1つの問題点として、マネジングディレクタ ー(MD)レベルのリスク管理担当者の報酬が、トレーダーや営業要 員といったいわゆるフロントオフィスの従業員が受け取る報酬を大幅 に下回っていることを挙げた。

IIFは「金融業界としては若干進展があったが、MDレベルで みた場合に3社に1社の割合でフロントオフィスの従業員とリスク管 理担当者との報酬に2-5倍以上の開きが見られた」と説明した。調 査はIIFと米コンサルティング会社、オリバー・ワイマンが4-7 月に実施した。

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