日電産株急落、CB発行はサプライズ-1株益希薄化を懸念

ハードディスク駆動装置(HDD) 用スピンドルモーターで世界首位、日本電産の株価が前日比4.7%安 の7230円まで下げ急落。発行総額が最大1000億円の転換社債型新株 予約権付社債(CB)を発行する、と2日に発表。エクイティ調達の 可能性は当面低いとの見方も一部で出ていただけに、サプライズによ る1株利益の希薄化懸念から下落率が大きくなった。

同社の発表資料によると、発行するのは2015年満期のユーロ円建 てCB。調達資金は短期借入金の返済に充当する。払込日は21日。転 換価格は前日終値を40%上回る1万626円で、発行済株式数に対する 潜在株式数の比率は6.49%の見込み。

UBS証券の後藤文秀アナリストは2日付リポートで、「最近の会 社側説明会を受けて、多くの市場関係者は『エクイティ調達の可能性 はしばらく低い』と理解したもよう。会社真意は『投資家利益を損ね るスキームでは発行しない』であったが、説明不足の感は否めない」 と指摘した。その上で、市場参加者の同社経営への信頼感に、「悪影響 が予想される点は大変残念」としている。